Sunday, December 19, 2010

ケネディースクールツアー

ベルギー人国連平和維持兵士殺害事件の記念館
今週は水曜からケネディースクールの学生がルワンダにスタディーツアーに来ていたので、私もせっかくなのでお供させてもらいました。

このルワンダツアー、企画はルワンダ人のアンジェリークとルワンダ勤務の長かった元ニックの上司エリック(コートジボワール出身)の2人、そこにコロンビア、サウジアラビア、ナイジェリア、、エチオピア、日本…とかなりのバラエティーの国から来ている学生が14人ほど加わって、とても面白いグループ構成。ほとんどが勤務経験10年以上の人のためのミッドキャリアプログラムからきているため、ルワンダで自分の会社を展開させたいとか、自分の国の政府と関係を築きたいとかいう非常に現実的な「ルワンダでやりたいこと」を持っている人が多かった。素敵。

ツアー初日、まずはキガリ市内をバスで見学。映画「ホテルルワンダ」で一躍有名になったホテル・ミル・コリンズや「キガリーヒルズ」と呼ばれる豪華新興住宅街、更にはイスラム教徒が多いマーケット地帯などをぐるぐる。そしてもちろん、ルワンダに来てまず訪れないといけないジェノサイド記念館とベルギー人国連平和維持部隊員殺害事件の記念館。かなり重い内容だけども、やはりこの歴史を理解せずにルワンダの経済成長は語れない、ということで初日に訪問。私も初めて訪問。特に写真のベルギー人記念館は壁の銃痕も、黒板に残された骸骨の絵や国連に対するメッセージなどもくっきり残されていて、とても生々しかった。ジェノサイド記念館も、虐殺の政治的背景や他の国でおこった大量殺戮との比較がきちんとされていてとても良い展示だった。

2日目にはインフラ庁の長官、ニックや同級生ニナの働くルワンダ開発機構(日本の経済産業省に近いイメージ)、ルワンダ最大の通信会社MTNなどでお話を聞く。ツアーの企画者がどちらも政府トップとのコネクションが強いからこそできるこの贅沢な顔ぶれ!少人数なので一人一人質問もできて、実のある対話ができたよう。実はルワンダは女性国会議員の割合が世界で一番高い国として有名で、ケネディースクールでジェンダーを学ぶ学生にとっては夢のような国。対話をした政治・ビジネス界のリーダーの人たちも多くが若くてハキハキ対応する聡明な女性だった。彼女達は口をそろえて、周りで活躍する女性を見ているだけで何でもできるという自信が持てるんだと言っていた。女性活躍度が目立ってルワンダで高いのは、ジェノサイドなどいろいろ歴史的な背景があるのは確かだけれど、ほんとにロールモデルって何より大切なんだなと思う。日本も学ぶべきですルワンダに。

3日目には北部のお茶プランテーションやゴリラのいる火山公園に行ってしまったので、私は2日間でお別れ。彼らは週明けにはキガリに戻って、カガメ大統領や他の女性大臣などと会談をする予定。毎日みっちりミーティングして、観光もお買い物もカクテルパーティーもする過密スケジュールをこなす彼ら。院時代がちょっとなつかしくなる2日間でした☆

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