Sunday, November 28, 2010

マウンテンゴリラ旅行記③

秘密の花園、的な庭
 ゴリラ山登りを終えたら、今度はルワンダ北西部のコンゴ国境の町、ギセンイを訪ねました。キブ湖という国境にもなっている大きな湖のほとりにあるリゾート観光地。早朝から山登ったんだもの、ちょいと贅沢な湖畔のひと時を目指してドライブすること火山公園から1時間。着いたのは絵に描いたようなチェーンのリゾートホテルのある中心地から大分離れた閑静なところ。1ヶ月前にオープンしたばかりのブティックホテルで、パームホテルというところです。

これがまた、ここはカリブ海のビーチかと見違えるような丘からの素敵な湖の眺めと、7色のブーゲンビリアとダリアが咲き誇るきれいな庭があって、ほんとにここはルワンダなのかと考えてしまうほど。いやぁリゾートだ。昼間は真夏のように暑いので湖で泳げるし、夜は寒くなるから開放的な丘の上のロビーには焚き火が出現。夕飯にはティラピアを一匹いただきました。うまし。


泊まった湖畔のホテル、いい感じでてるでしょ
次の日には車ですぐそこのコンゴ国境を見に行ってみる。なんだかいたって普通の交番的な小屋がたっていて、その前には駐車場の入り口によくある策があって、それだけ。ちなみにコンゴ(とくにルワンダと接している東部は)はかなり治安が悪く、数年前の活火山噴火の影響もうけて、貧困の状況もかなりひどいところ。そんなところと国境を接しているわけだから、この国境の町のセキュリティーは普通より厳しくなっているのだけど、なんだかこの国境ポイントは大分あっけらかんとしている。そもそも陸の国境というのはそんなに見慣れていないからよくわかんないけど、こんなもんなんだろうか?策の向こう30メートル先にはもうコンゴの家並みが見えていて、間には国旗がはためいていた。この日は土曜日だったのだけど、おそろいの伝統衣装を来たコンゴ人女性が大勢グループでルワンダに渡っているところだった。聞くと教会にお祈りに行くんだとか。ルワンダ・コンゴ人はビザなし、料金無料で国境を渡れるんだそう(その他いわゆる外国人はもちろん高額)。とはいえ、決して混雑している様子ではない。まぁルワンダからわざわざコンゴに渡る人はそんなにいないんだろうな。

マウンテンゴリラ旅行記②

(写真はクリックすると拡大できます)

ゴリラ本番当日。朝早くから起きて集合場所に向かいます。このマウンテンゴリラツアー、事前に1日限定60人に予約販売される「ゴリラ許可」なるものを予約していかないとゴリラは拝めません。ルワンダ一の外貨獲得手段となっているゴリラ観光なので、この前に書いたように一人当たり外国人は5万円程度とかなり高い価格設定がされています(私たちはルワンダ長期滞在者なのでその半額です)。集合時間の朝7時に集まったほぼ全て「外国人」の60名。見た感じだとやはり欧米系の観光客が多いよう。アジア系はインド風なカップル1組と私だけでした。

ゴリラ彫りが施された杖でGO
マウンテンゴリラは通常群れをなして、自分たちの領域の中を移動しながら生活しています。この火山国立公園には(ルワンダ国境を越えてウガンダ、コンゴ側の山にも)沢山ゴリラのグループが暮らしているけれども、観光用に指定されて保護されているのは、そのうちの7グループほど。毎日「ゴリラトラッカー」と呼ばれるゴリラ追っかけ専門家の人たちがこのゴリラグループが今日はどこに移動しているかチェックして、トランシーバーでガイドさんと通信しながら観光客をゴリラまで導きます。グループによっては赤ちゃんがいたり、大所帯だったり、人間と遊ぶのが大好きなゴリラがいたりと、経験もかなり違ってきます。更に、グループによって住んでいる領域も違うので、どのグループを見に行くかによって行く場所も違ってきます。日によっては6時間も道もないものすごい急な山の斜面を上り続けないといけないところ、30分平坦な道を歩くだけで見に行けるところ、景色の良いなだらかな山を越えていくところなど、いろいろあるみたい。

そう、だからどのゴリラグループを見に行くかがとっても重要になってくるんです。自分の見に行きたいグループがある人たちは朝の集合から必死。値段設定が高いだけあって、絶対60歳以上…という欧米系の(失礼ですが)おじさま・おばさまが結構いる中で、やはり一番人気は一番遠くにいる一番大所帯のグループらしく、6時間山登りとか絶対無理だよね?という見た目のおばさんも、必死にこのグループに参加していた(←ちなみにこの婦人、ゴリラにたどり着いた後に体調を崩してタンカで運ばれたそうです)。私とニックは普通車で参加だったので、ハイキングの入り口までが一番近いグループを選択。
ごーろごろ、リラックス

ボス(右側)、ママ(左側)、赤ちゃん(左上)
「サビンニョ」と名前のついたこの群れ、ラッキーなことに世界で一番大きなシルバーバック(群れのボスのオス、背中が白いからこういう名称)や赤ちゃんが3匹いるそう。一緒にいくことになったのはドイツ・オーストリア人の年配&中年夫婦5人組。いつもアルプス軽々と登っているかのような(←偏見)プロっぽいブーツ・杖・ジャケット・リュックのいでたちで、明るい人達だったので、まずは一安心。ゴリラが住んでいるのは山の中腹の竹林。山のふもとに車をとめて、山登り開始です。

運良く1時間ほどの軽い山登りでゴリラに到着。最初にみつけたのがシルバーバック。やっぱり巨大!私6人分くらいのサイズだろうか…。赤ちゃんも発見、若いメスや若いシルバーバックなどなど、計10匹ほどが辺り一面でごろごろしている。人間がすぐ目の前にいるのに、おならするわ昼寝するわ木には登るわ、かなりリラックスのゴリラ達。最初はかなり怖かったのだけど、どんなに近づいてもかなり無関心のご様子に、みんなほっとしてゴリラを見守る。7メートル以上近づいてはいけないことになっているんだけど、竹林の中で開けた場所ではなかったので、相当の距離まで近づけました。みんな必死に笹をかきわけ、写真撮影。

腕を組んだり、頭をぽりぽりしたり、腕枕で昼寝をしたり、人間そっくり。一見キングコング的サイズで怖そうだけど、赤ちゃんとお母さんがまったり遊んでいる様子はむしろ黒い巨大な毛玉が転がってる、という感じ。若いゴリラはつぶらな瞳をきょろきょろさせて、かわいい☆あまりの近さと優雅さに感動するばかりだけれど、見学できるのはゴリラのストレス防止のため1時間と決まっています。「ゴリラ語」の達者なガイドさんは、咳払いのような低い音を出して「さようなら~」と唸って、みんな山を下るのでした。

Saturday, November 27, 2010

マウンテンゴリラ旅行記①

人気商品:焼きやぎと、焼きポテト
 サンクスギビングデーの木曜、早朝から仕事を済ませ、午後にはキガリを出発、目指すは車で2時間半ほど北西にいったところにある、火山国立公園。コンゴやウガンダとの国境をなす4000m級の活火山が連なるこの国立公園にマウンテンゴリラが生息しています。

キガリから1時間ほど高速道路(といっても別に普通の道路なんだけど)を行ったところに、バスやトラックが連なって止まる休憩所を発見。聞くところによるとこれは地元では有名な実業家、ジェラルド・シナさんが始めたルワンダ唯一のサービスエリア。彼はひとりでジュース会社を設立した後に農場やサービスエリアを始めたり、道路に電灯をたてたり学校を建てたりといろいろ地元経済に貢献しているカリスマルワンダ人。というわけで早速私も貢献(?)しようと、人をかきわけ、焼きとりならぬ焼きヤギ(写真左側)と焼きポテトとインドの揚げスナック、サモサをいただきます。屋台で食べるものは必ずおいしいのはなぜだろう。おいしかった!
アフリカっぽいでしょ

休憩をはさんで、夕方に到着したのはゴリラのいる国立公園の入り口近くにある宿泊所。ホテルと呼べるほど素敵なところじゃないけれど、明日の朝はゴリラのために5時半起きなので、できるだけ国立公園の近くに宿をとります。…といっても暗くなるまで何にもやることがないので、近所をぷらぷらとお散歩。ヤギと羊に見守られつつ草原でサッカーする地元の少年たちや、農作業から帰ってくる地元のおばちゃんたちを横目に、草原をぶーらぶらしつつ、ああこの景色ちょっと「アフリカ」っぽいね、と一枚ぱちり。実際は残念ながら、そんなに簡単にこんな景色が拝めるわけではないんですが。

Wednesday, November 24, 2010

マウンテンゴリラの旅

明日からルワンダ北部の火山公園にいるマウンテンゴリラを見に行ってきます。観光用にかなり整備されているこのゴリラ観光。外国人は5万円、ルワンダ滞在者は2万5千円というかなり高いプライシングだけど、ものすごく感動すると聞いているから、楽しみ!

ではいってきます。

Monday, November 22, 2010

新しい家族ができました

Nanoです。
ナノといいます。

女の子です。生後もうすぐ9週目。茶の雑種と黒の雑種の雑種。性格は至って温和でさびしがりや。現職は番犬なり。

私が「芝刈り羊が飼いたい、でもヤギの方が安い、いやウサギの方がいいサイズだ」とか半分冗談でいいふりまわしていたところ、昨日「羊じゃないけども、子犬の引き取り手に困っているから見に来てほしい」との要請あり。見に行ったらほんと、元々3匹犬がいたところに5匹子犬が産まれて、そんなに大きくないのに庭が動物園化しているおうちだった。生まれた5匹の中で一番小さかったので、その名もナノ。引き取り先が最後まで決まらずにおじおじしていたので、そのままお引取りしました。

うちに来てもまだ一回も吠えてないし、今も私のラップトップを枕に寝こけているこの犬、本当に番犬務まるんだろうか。泥棒が来たら逃げないでほしいなぁ。

Sunday, November 21, 2010

野鳥専門高級マンション、グランドオープン!


1L(15x15cm)、トイレキッチンなし。キガリ市内の眺望は抜群、日当たり良好。各種野の花々まで徒飛5秒、地面から2mでセキュリティーばっちり!更に、いまならご入居される方全てにパン屑のサービスつき。

家賃1ヶ月500ルワンダフラン~、敷金礼金不要。12部屋しかありませんのでご入居はお早めに!!

現在オープンハウス実施中。
ご興味のある方は飛んできてみてください。
場所は高級インド料理屋カナ・カザナの右隣、大きいポインセチアの木が目印です。

Saturday, November 20, 2010

レストランで試食パーティー

前菜のマッシュルームのパイ、かわいい
ニューヨークタイムズで有名なコロンビア大の経済学教授がルワンダに住んでいるのだけど、その(めちゃくちゃきれいな)奥さんがうちから徒歩1分の近所におしゃれなレストランを構えています。昨日の夜はこのレストランに新しくやってきたシェフの腕を試す試食パーティー。このシェフ、スペインのマドリッドでミシェランの☆つきレストランで働いていたのだけど、奥さんが国連で働いている関係でルワンダに最近やってきたのだとか。なんて素晴らしい…!

かわいいプチサイズのタパスがたくさん回ってきた後に、全部で6コースのフルコース。前菜はポテトときのこ、メインにはティラピアと牛フィレステーキ、デザートにはマンゴのかわいいタルトとミルクのソルベ風でした。盛り付けは本格的だしおいしい!そしてこの6コース、全部食べて値段は2000円。いやぁ日本じゃありえない。ていうかアフリカのど真ん中でもありえない。とにかくごちそうさまでした。

Tuesday, November 16, 2010

家庭用芝刈り羊

うちの庭は芝生が広いんだけど芝刈り機がないから、代わりに芝生が主食の羊を飼いたいなと思って、近所のローカルな市場に行って来ました。あたりまえですが一般的にここらの人が羊を飼うのはもっぱら食用であって芝刈り用ではないです。というわけで探しに行ったのももちろん肉屋の裏。鷹が空をぐーるぐるしている下を通って、市場の奥をちょっといくと子供動物園のようにやぎさんと羊さんがいっぱい…

その日分かったことは、ヤギは1頭2500円、羊は一頭2800円ということ。でもどう見てもヤギの方が健康そうだし小さくてかわいい。ということはやっぱりこの値段の違いはお肉になってからの差、ということなんだろうか…でもヤギは芝生以外の花とか木も食べちゃうから芝刈り機としての性能はいまいち。

その日は偵察しただけで買ってはきませんでした。半分冗談なので、本当に飼わないとは思いますが、一応報告でした。

Monday, November 15, 2010

誕生日ありがとう

歌と共にでてきた帽子とデザートてんこ盛り
いい歳してちょいと恥ずかしいけど、今年もお祝いしてもらいました誕生日。そういえば去年は誕生日前夜10時から電話会議が始まって帰宅は午前3時という忌々しいけれど忘れられないメモリアルな誕生日を迎えたのですが、今年はあまりに何事もなく無事にすごしてしまったので、代わりに週末にお祝い。

場所はうちの家の塀を隔てた隣の高級インド料理やさん。南インドの定番料理である「ドーサ」祭りがあるということでここに決定。インドでは早朝出張のたびに、高速道路の道端で食べていた懐かしいドーサ。ルワンダでも食べられるなんて、なんて幸せ!ちなみに吉祥寺にも南インドレストランはあるんだけど、すんごく高いからおすすめしません。

このインド料理やさん、2分にわたる長いオリジナル誕生日ソングを大音量で流すことで有名。お隣に住む私たちはほぼ毎晩この騒音被害にあっていて、もうそらで歌えるんじゃないかという位聞いている。けれど今回は私のためだけに流してもらいました、2分間。気分爽快!

Saturday, November 13, 2010

鳥じゃないけど、飛んで鳴くもの

ほらいっぱいいる
 鳥来ないかな~と待っていたら、外であんまりかわいくないキーキーいう声が。お、すごい大群が来たんじゃない?と思って双眼鏡で見上げたら、大間違い。

巨大こうもりの大群!

うちの庭にある大きな木とお向かいさんちの高い木にびっしりとまっている!音がする子供用のプラスチックのおもちゃみたいな声を出して飛んだり昼寝したりぶーらぶらしている。

このあと夕立がきたのに、しぶとくとまっていたこうもり達。地元の人たちも珍しそうに見上げていたから、そんなにしょっちゅう来るもんじゃないんだろうな(というかそうであってほしい)
飛ぶとこんなかんじ

Friday, November 12, 2010

新たなおもちゃ

そう、鳥小屋。(巣箱というより小屋…)

庭にすごくたくさん鳥がくるから、鳥小屋置いたら楽しいねって言っていたんだけど、こんなに早く実現するとは…!外からじゃわかんないけど、12部屋ある豪華アパートです。ニックが設計して地元の大工さんに作ってもらったらしい。たてる棒もくっついてきたから、今度ペンキで色を塗ってから、庭においてみよう。鳥来るかしら。

Thursday, November 11, 2010

炊飯器でパン

はるばるアメリカから持ってきた炊飯器。キガリは標高が高すぎて沸騰温度が低いのでご飯を炊くと残念ながらあまりおいしく炊けません(代わりにインドカレー用に使われていた圧力鍋でおいしく炊けるそうです)。でもでも!パンも焼ける炊飯器だからパンならおいしく焼けるかも!といって今朝作ってみたパン。生地をいれすぎてちょっと生焼けだったのは失敗だけど、まぁ初回だからしょうがないね。

ちなみにこの炊飯器はエキセントリックなイギリス人の友人が結婚祝いにくれたもの。彼はボストン時代のニックのハウスメイトで、毎朝パン焼き器でハウスメイト一同に(大抵できそこなった)パンを振舞っていたことから、パンを焼ければニックが喜ぶしご飯が炊ければ私が喜ぶよねということで選ばれた一品でした。これから頑張って利用しよ。

Wednesday, November 10, 2010

ローカルなランチと市場体験

ローカルの食堂でローカルなランチ
 今日はまた日本人のお友達に町を案内してもらいました。まず行ったのはランチ。うちから歩いて15分くらいの町の中心地にある、ごみごみしてちょっと見ただけじゃ食堂とは分からないローカルなところ。ビュッフェ形式でお皿に好きなだけ好きなものをとっていくスタイル。まずはごはん、パスタ、ゆでポテトにフライドポテト…と炭水化物がだいぶ並んで、その後インゲン豆の煮たのやキャッサバの葉のペースト(茹でほうれんそうに近い感じ)、最後にお魚、牛肉、鶏肉のチョイスがありました。全部とり終わったら上からトマトソースをだぁぁっとかけて終了。一品一品に味がついていないから、最後のソースが肝心なんだそう。ふと周りを見渡すと、地元のおじちゃん達はお皿にもう無理でしょというくらいにてんこもりに盛っている。日本円にすると一食200円くらいなのだけれど、それでもこっちじゃ高いからここぞとばかりに食べるんだろうな。
キミロンコ市場

次に向かったのは地元の市場。首都だからもちろんなんだけど、昔足繁く通っていた南インドの片田舎の青空市場とはだいぶ桁違いの大規模な屋根つきマーケットで、野菜のサイズも大きいし、トマトからねぎ、なす、スイカ、生きたニワトリまでなんでもそろっていて、きちんと並べられている!すごい!布地や日用品、下着なども隣接して売られていて、ここに来さえすれば何でもそろいそう。ああ、なんて素敵!

そんなわけで市場でだいぶ興奮した私。今日の収穫は、新鮮な野菜たくさんと、おいしそうなマンゴー、とってもいい香りのブーケ(←330円位、素敵…)、家庭菜園用のくわ、布地3種類でした。布地をどうするかは、また次回。
今日の収穫です☆

Tuesday, November 9, 2010

ニュングウェ国立公園

ギラクラのお茶畑をてくてく
 週末はルワンダ南西部にあるニュングウェ国立公園にキャンプに行ってきました。自家用車でキガリから3時間くらい、無数の丘を越えて到着したのはアフリカ最大の熱帯雨林!これまでのほぼ丸坊主で段々畑が連なる丘の景色とはずいぶん違って、うっそうと茂る濃い森、という感じ。

ルワンダの観光業は茶・コーヒーに次いで盛んな産業で、貴重な外貨獲得のチャンスのため、ニックの働くRDB(Rwanda Development Board=ルワンダ開発局)がこの国立公園の管轄をしています。というわけで、北部にあるゴリラ観光さながら、こちらの国立公園も外国人用に非常にきれいに整備されていて、案内所はぴかぴかの新品。チンパンジーのトラッキングからカノピーウォーク(地上から高さ60m位のところに設置された眺めのいい遊歩道)、各種ハイキングコース、キャンプ、ゲストハウス滞在などなどいろいろなメニューがあって、好きなものを選べます。USAIDが整備の支援をしたんだそうな(楽しいだろうねそんなODA…)。でもしっかり整備されている分、価格もそれなりにしっかりしている。ルワンダ人と、ルワンダ長期滞在者と、ピュアな外国人観光客との3種類の価格設定があって、この順序で値段が高くなっていきます。私とニックは長期滞在ビザだから、ちょっとお安め。
谷底の滝までハイキング

私とニックの選んだコースはハイキングコース3種類。広い国立公園だからガイドさんが必ず一人ついてきて案内してくれます。長い杖を頼りに、丘いっぱいに広がるお茶畑の間を歩いたり、熱帯雨林らしい湿ったコケの間をくぐったり、小川を渡ったり滝を見たり。やっぱり空気がきれいだわ~。小さいスミレが一面に咲いていたり、天然のベゴニアや蘭も咲いていた。その昔恐竜のえさだったというシダの木(?)もたくさん生えていて、なんだか異世界。このごろ運動不足の私も、ああ異世界…(汗)

でもこの国立公園で一番有名なのは、野生のチンパンジー。北部のマウンテンゴリラと同じく、トラッカーと呼ばれるチンパンジー追っかけ専門家がいるので、トラッキングコースを前もって予約すればチンパンジーを見にいくことができます。とはいえ私は森をかきわけ山を越えて見に行きたいほどチンパンジーに情熱がないので、今回はなし。しかし!!キャンプサイトで休憩していると、遠くで猿がごそごそ!やってきたのは黒くって長い尻尾で顔の周りにマフラーのように白い毛が生えたコロバスと呼ばれる(多分…)猿の一団。若い葉っぱを食べながら上手に木から木へ飛び移っている。大きいのから子供まで沢山見物できました。かわいい☆結局この猿には何度もお目にかかれて、他にもブルーモンキーと呼ばれるちょっと背中の青っぽい猿や、マンガビーと呼ばれる茶色っぽい猿も見れたのです。なんとラッキー!
こんなのいた(写真:ルワンダ大使館より)

鳥も負けずにすごいカラフルなのが沢山。羽が真っ赤で頭にひらひらがついた黒い鳥や、真っ黄色のカナリヤみたいなのとか、派手なハチドリがいっぱい飛んでいたので、持ってきた双眼鏡でじっくり観察。

新鮮な空気も吸えて、すごい自然に囲まれたぜいたくなキャンプでした。でもレセプションで統計を見たら、日本人観光客はまだ今年2人しかきていないとか。(アメリカ人、イギリス人、ベルギー人が多かった)みなさんどうです、ルワンダ?笑

どこ、どこにいるの猿と鳥

Friday, November 5, 2010

お豆腐求めて三千里

今日はキガリ滞在の長い日本人女性の方にお豆腐やさんを教えてもらうことに。丘を下って、人通りの多い商店街(というとなんとなくイメージが違うのだけど…)を抜けて、裏道を入ってついたのは普通のおうち。看板なんてないし、ドアは閉まっているし、鍵はかかっているし、電気もついてないし、普通の玄関という感じ。

出てきたのは中国人のおばちゃん。玄関におもむろに置いてある冷蔵庫をあけると、豆腐と生湯葉ともやしと豆乳がいっぱい詰まっている!!感動の瞬間!普通は野菜室になっている一番下の引き出しに水と一緒に木綿豆腐がたっぷり詰まっていて、そこから一丁取り出してくれた。値段は600フラン=110円くらい?普通のペラペラのビニール袋に豆腐を入れて渡してくれた。おぉ、ありがとうおばちゃん!

何十年(は言いすぎか)も使っていない怪しい中国語で聞いてみると、おばちゃんは上海出身でルワンダ歴3年。旦那さんがこちらでもう10年も働いているんだそう。豆腐は手作りなんだって。さすが。でもそれ以上に複雑な質問は脳の回転が遅すぎてできませんでした。復習しよ…

Wednesday, November 3, 2010

非日常生活の重要性と罪悪感

Photo:Kigali Senera Hotel Website
昨日ジムに入会しました。キガリで一番きれいなホテルKigali Senera Hotelの付属ジム。プールもサウナもマシンもスタジオもついていて、日本の一般的なジムと比べてもかなり優秀な方。お値段も月7000円程度だから日本水準なのだけど、まぁしょうがない。で、どうして入会したかというと、

①ジャクジーがある
うちにもおふろはあるのだけど、一般的に水不足で電気料金の高いこの国でおふろはかなりの贅沢品。いつもはシャワーなのだけど、ジムのジャクジーならいいじゃないという魂胆。きれいなタイル張りのちょっとアラビアンな香り漂うきれいなジャグジーです。

②スタジオクラスが充実している
火曜夜はピラティス、木曜夜と土曜午後にヨガのクラスがあって、これにとっても行きたい。ピラティスのインストラクターは前から良い評判を聞いていたのだけど、このインストラクターは実はニックの会社のアメリカ人の同僚だということが発覚!私もエイサーとか教えたいんですけど、ダメ?(笑)ほかにもエアロやサルサのクラスもあって、スタジオがなかなか充実しているのは+。

③徒歩距離にある
車がないとなかなか移動のしにくいのがこの町なのだけど(すごい坂ばかりだから)、ここの自宅からジムまでなら徒歩賞味20分くらいで行けるから、一人で黙々と運動不足解消する予定。在宅勤務だとどうしても運動不足のどん底に陥りやすいから、簡単に運動しにいけるのはとっても大切!

他にもロッカールームを使うとフレッシュジュースが飲めるとか、ホテルの豪華ブランチが割引になるとかいろいろ特典があるし、友達もみんな通っているから、私も入会!


…といろいろ言い訳してみたけど、こんな豪華なジムなんぞ学生やインターンの時じゃ考えられない贅沢。「値段が高い」と言う意味の贅沢ならまだ良いのだけど、むしろこれは「この国の人口の大半が手の出せない貴重な資源を使っている」という意味での贅沢。すぐそこに水道も電気もひかれてない民家がだぁーっと並んでいるというのに、ひとりジャグジーにぶくぶくされるのは倫理的に良いのだかちょっと疑問。隣のおうちの子供が何時間もかけて毎日水汲みに行って、夜はろうそくの光で勉強しているというのに、自分だけこんな贅沢していていいの?

…と数年前の私だったら考えていたと思う。実際バングラにいた時は、欧米並みの豪華絢爛な衣・食・住生活をする援助ワーカーを見てグロテスクだなと思っていたし、インドにいた時はクーラーも水洗トイレも無いアパートで暮らすのが正しいもんだと思っていた。でも多分、あれは単に私がナイーブだったのと、期限付きの中・短期滞在だったからできたことで、期限特になしの長期滞在の場合は自分が精神的に安定するレベルの豪華さは生活に絶対必要。それがジムのメンバーシップなのか、夕食のスモークサーモンなのか、シャンデリアつきの豪邸なのかは人によると思うんだけど。(生まれ育ちが田園調布じゃなくて良かったね、私)

そもそも格差がとっても見えにくい日本社会で生まれ育って、中の上至上主義が刷り込まれているから、明らかに上の上な生活を営むのに罪悪感を感じるんだろうなぁ。他の国の友達はそんなことなさそうだし。あまりに豪華すぎる生活は良くないと思うけど、地元の仕立て屋さんに家具を発注したりとか、大工さんに家を改修してもらうとか、市場で装飾品を買うとか、賢い消費者になって地元ビジネスにお金を落とす豪華さであれば◎なんでしょうね。でもこれなかなか難しい。例えば昨日入会したジムのホテルはケニア系。まぁノボテルとかマリオットでないだけ、ましか…