Thursday, March 31, 2011

ボストンでお買い物

早朝のIKEAでめちゃうれしそうなニック
次に降り立ったのは久々(といっても意外に単なる半年ぶり)のボストン。常春のキガリで暮らす私には厳しすぎる寒さかと思いきや、意外とポカポカ陽気が続いてラッキー☆マサチューセッツ州の衣類消費税0%政策を口実に、ニューベリー通りでお買い物に。ボストンの学校はどうやらどこも春休みらしく、平日でもお店は混み合っていた。ルワンダでは到底手に入らない衣類を、ここで補給。

きらびやかな目抜き通りを歩いていると、着飾ったペットや、なんでもそろうドラッグショップや、おしゃれなカフェなんかが目について、あぁこういう快適で豊かな生活はいいなぁと思う一方、ルワンダでの一般の暮らしとのあまりのギャップに戸惑う。モノはあればあるほど便利だけど、あればあるほど手に入らないモノも増えて、じゃあいっそルワンダみたいになんにもモノがないところにいたほうが案外幸せなんじゃないかと、ふと思ったりして。

でも食べ物は別ね。やっぱり日本食を半年も食べていないと病的に食べたくなる。ボストンでは、前からのお気に入りだった飲茶と、アメリカ風お寿司ロールを山ほどいただき。ニックは食べ物に全くもって関心がないので特にうれしそうでもなかったけど、私は満腹で幸せ気分~

もうひとつ別なのは、人。そもそもボストンまではるばるやってきた理由の1つが、生後1週目の姪っ子アリスに会いに行くため。3歳と2歳の兄弟がわめき騒ぐ中、うんともすんとも言わず絶えず眠るタフなベビーでした。他にも大学院のクラスメイトと集まってBBQしたり、なつかしのコーヒーショップでおしゃべりしたり。こういう普通のことを気軽にできる人が近くにいるというのは、ルワンダとの大きな違い。知り合う人や交流する人が多ければ、情報交換のスピードも格段速い。結論;やっぱり都会はいいなぁ。。。

Wednesday, March 30, 2011

アムステルダムでお散歩

チューリップの代わりに、クロッカス
キガリを夜10時半に発ち、お隣ウガンダの町エンテベを経由してまず降り立ったのが、オランダの首都アムステルダム。次のボストン行きの飛行機までの待ち時間が6時間ほどあることに気づき、せっかくだから空港を出て街まで行こうと繰り出したのが朝の8時。通勤ラッシュの電車に揺られて20分で、セントラル・ステーションに到着。もちろん、全部オランダ語だからわけわかめなのだけど、とりあえず人の流れに沿って街に出てみる。

アムステルダムの街には運河が張り巡らされていて、古いレンガ造りの建物の間を運河とかわいい小船が並ぶとってもかわいらしいところ。観光案内所で教えてもらったお散歩ツアーを2人でてくてく。ヨーロッパで一番自転車の多い街だそうで、確かに都会の真ん中なのに、レトロなかわいい自転車をこぐ若い女性や、荷物用の大きなカゴをつけた自転車をこぐおじさんやら、とにかく自転車が多い!といっても、アジアの様に道路を埋め尽くすほど…というわけでなく、おしゃれな街の一部になっているから素敵。3月だし、都会だから、ハウステンボスのような風車にチューリップ、といういかにもオランダという光景にはお目にかからなかったけど、代わりに世界的に有名な合法の風俗店&麻薬ショップはたくさん発見しました…

古いけど、おしゃれでリベラルなオランダ。
氷点下とまではいかないけど、寒かった…

Wednesday, March 16, 2011

アメリカに行ってきます

地震があってからというもの、長いこと連絡を取っていなかった世界中の友達から様子を伺うメールが届いています。ルワンダのうちの家事手伝いをしているメラニーさんも、来て朝一番に日本が大変なことになっているけどご家族は大丈夫ですかと聞いてくれました。こんなに遠いのに、うれしいね。がんばれ日本。

そんな中私は米国永住権の関係で今日の夜から2週間弱アメリカに行ってきます。ボストンに4泊、ワシントンDCに2泊、デラウェアに5泊の予定です。去年の桜は京都だったのだけど、今年の桜はワシントンDCで見ることになりそう。楽しみ~

ほいでは、また。

Saturday, March 12, 2011

ペンキ塗り

ライム色になる予定
今週からバス・トイレの改装をしています。自分でペンキを買ってきてぬりぬりする予定だったのだけど、夜間警備員のファビエンさんが元塗装工だったことが発覚し、結局彼にやってもらっています。壁の内側にカビが生えてぼこぼこしてしまっていたのを、全部はがしてコーティングして、最後はパステルなライム色の塗装をする予定。どんなさわやかなお風呂場になることやら。

と、ルワンダでのんびりしている間に、日本が大変なことになっていました。金曜朝、インターネットのニュースを開くと日本でM8.9の大地震との速報が(その時なぜか日本メディアはM7.4だと言っていたけど)。心配になって、実家や田舎、友人に連絡。インターネット電話のスカイプを利用していたので、最初数時間はスムーズに通話ができて一安心。みな無事でした。うちにはテレビがないので、NHKのインターネット配信をしばらくチェック。遠くルワンダでも朝一番からひやひやする1日でした。

Tuesday, March 8, 2011

なんちゃって日本製家電

日本製、と書いてあるけど…
中国製やケニア製の家電がほとんどの我が家(日本製なんて高すぎて売られてない)で唯一「日本製」を誇る電圧安定器3台。これ何の機械かというと、電圧が一定ではないルワンダのような途上国では、繊細な家電をコンセントに直につなぐとすぐ壊れるなどの問題が起こるので、家電を使う場合にはこの電圧安定器を通して電圧を一定にすることが重要なのです。ちなみに「電圧が一定でない」と言う状態というのは、例えば普通100ボルトの電圧が突然220ボルトに上がったり80ボルトに下がったりして、照明がちかちかするような状態を言います。

「Made in Japan」と誇らしげに書いてあるので、どこのメーカーのものなのかと調べてみると「日本軽電機株式会社」という東京府中にあるとっても小さな会社で、この電圧安定器を専門に生産・輸出しているいわゆる町工場でした。うちの大田区の実家の周りに沢山あるような、すごーく地味な構えの工場(こうば、ね)で、こんなところから遠くアフリカのルワンダまで製品が届くなんて感動!!!と思い、元エンジニアの友人に頼んでこの会社に連絡をとってもらいました。

その結果、発覚したのが「3台とも中国製の偽物」という衝撃の事実!!!がーーーん!!喜ぶだろうと思ってわざわざ製造元にまで連絡したのに、写真を撮って送ったら、逆ににせもの発覚!会社の人の話によると、安くて質の悪いこの中国製が今途上国各地ではびこっているのだそう。でも、質の良い本物は注文が常に世界各地から殺到しているから、特に問題ないのだと言っていた。

今のところ我が家はどの家電にも問題は起きていませんが、長い将来ちょいと心配です…

Monday, March 7, 2011

勇敢な日本の若者達

日本では大学入試カンニングとか、草食化だとか就職難だとか、若者の悲しいニュースばかり流れているけれども、ルワンダにいると良い話もあるもんです。先月に引き続き今日は、日本からはるばる世界一周の旅をしている大学生が会いに来てくれました。どちらの青年も、熱い野望と冷静な分析力を兼ね備えて世界を旅して学びを深める素敵な若者!うれしいことに、巷で報道され続ける冷めた若者像とはずいぶん違う印象を残していってくれました。

1人は島根県出身で21歳の早稲田大学休学中の学生さん。バングラデシュで現地の大学生と教育関係の非営利活動を進めていたところ、自分は社会問題をビジネスで解決する社会企業家になりたいのだと決意。ならば現在世界で活躍する社会企業家と実際に会って話をしたいと思いつき、世界一周旅行へ。

もう1人は高校を卒業したばかりの19歳で、大学入学前に1年間かねての念願だった世界一周旅行をしている、和歌山県出身のラグビー部元キャプテン。将来実業家になるため、世界各地で起業家やビジネスリーダーと会って話やアドバイスを聞いて回っている熱いティーンエージャー。

どちらも、ごく普通の一般家庭(しかも地方!)出身の若者ですが、将来自分でビジネスをおこしたい、それならば日本だけじゃなくて世界を若いときから見てみないとダメだ、という結論に至って行動に移しているとっても勇敢な人たち!数週間アジア諸国をバックパック…という日本人学生がよくやる観光旅行ではなく、しっかり1年間目的を持ってアフリカもアメリカ大陸も旅している(もちろん超貧乏旅行で)というところがまたすごいと思う。大変だと思うけれど、ぜひに頑張って欲しいところ。

この2人が残していった世界旅行の感想の中で特に私の心に残ったことが2つ。1つは、国の経済成長に欠かせないのはやはり地元の人がビジネスを始めて地元で雇用を作り出すことだということ。問題山積み=起業チャンス山積みの途上国で自分が起業したいのはやまやまだけど、地元の人がアクションを起こさない限り長期的なインパクトはないようだから、そのバランスが難しいんです、と言っていた。本当にその通りだと思うので、その洞察力にまず感服。そして、ただお金儲けしたい、社長になりたい、と単純に夢見ているだけじゃなく、事業で社会問題を解決したいと真剣に考えているところに、感動。

2つ目は、どこの途上国に行っても日本はビジネスで完全に遅れをとっているということ(おそらくアフリカはより顕著に)。途上国で出会う中国人やインド人が必ずその国で商売をしているのに対して、日本人のほとんどが援助・慈善事業の仕事をしている。もちろん援助は大事なのだけど、やはりビジネスでも今から食い込んでいかないと、残念だけど長期的に日本経済はおいていかれるだろう、という非常に納得できる考察。遠く離れた海外から初めて日本を見つめなおした若者が「ああ日本はもうだめなんだ」という感想に至っているのはとても悲しい。でもそれを単なる無力感ではなく、日本にこだわらない国境を越えた活動につなげようとしているから、今後に期待。

ほらね、そんなに草食ばっかりじゃないでしょう、いまどきの若者も!日本でカンニングしている受験生も見習ってほしいものです。

Saturday, March 5, 2011

公共?交通手段

街角で待つ自転車タクシー
電車がないルワンダでは、主な庶民の足はバスです。キガリと郊外の都市を結ぶ長距離の中型バスや、キガリの中を巡る近距離の小型バスまで、いろいろ走っています。

日本のODAで寄付されたバスが多いらしく、シンプルな白い中型バスはルワンダ中でよく見かけます。ミニバスとなると、個人の趣味で「スパイダーマン」の派手な塗装がされた真っ赤なものや、イギリスのサッカーチームのロゴ、好きな歌手(なぜか女性より男性スターの方をよくみかけるのだけど、なぜだろう)の写真が張ってあるものなど、いろいろ装飾が個性的で見ているのもなかなか面白い。

最近は、スイカのようにお金をチャージできてそこから運賃が払える電子カードが導入されたという話だけど、使っているという人の話は残念ながらいまだ聞いたことがありません…。そしてこのバス、便利なのはいいのだけど、多くが古い車両なため、ルワンダ名物の丘を駆け下るときにブレーキが突然効かなくなって、そのまま事故、ということがかなり頻繁に起きています。

バスより高いけど短距離の移動に便利なのは、バイクタクシー。政府にきちんと管理されていて、会社によって色が違うおそろいのベストとヘルメットをして街中を走っています。必ずお客さん用のヘルメットを持っているので、後ろに乗るときはこのヘルメットを借りてかぶります。それでもやはりバイクだから、世界共通で事故は絶えないのだけど。

さらにバイクの買えるほどの収入がないいなかや、低所得地域に行くと見かけるのが、自転車タクシー。荷台に大きめのクッションをのせた自転車タクシーのお兄さんは大抵、舗装された大通りからでこぼこの路地に入るような角でお客さんを待っています。ルワンダはどこも坂道だから、上り坂は辛いだろうに。

あとは、たまーにタクシーが走っているのを見かけるけれど、普通は電話で事前に予約をして呼び出さないとタクシーには乗れません。タクシーは東京並みに高いので、乗れるのは外国人か富裕層だけかと思います。

Thursday, March 3, 2011

スーパーマーケット

ルワンダの首都キガリの誇る24時間営業のスーパーマーケット、ナクマット。ほぼ毎週通っているけど、今日は珍しく写真を撮ってみた☆

家具から電子機器、生鮮食品、化粧品、パン、ペンキ、キャンプ用品…と、一通りはなんでもそろう便利なスーパー。ケニアの会社なので、並んでいる品物もほとんどがケニアからの輸入品。でも最近はイタリア製のパスタソースだとか、ベルギーのクッキーとか、タイのグリーンカレーペーストだとか、中国製の乾麺とかも並んでいて、外国人にとってはうれしいところ(あまりストックがないのか、こういう品はすぐに売り切れるんだけど)

このスーパーができたのが去年だかおととしだか。それまでは何でも揃う「スーパー」というものは存在しなかったので、肉屋はここ、野菜はここ、調味料はここ…と車でお店を渡り歩かないといけなかったのだそう。その頃に比べたら、今はとっても便利なことでしょう(値段は他の個人商店よりちょっと高いけど)。ちなみにここはうちから歩いて5分ほどのところにあるので、私はとっても重宝しています。

おめでとう

オレゴンのお友達に男の子が生まれました!おめでとう!ウサギ年ベビー!

うさぎといえば、うさぎはおそらく食用に一般家庭でも飼われているらしく、民家の周りをうろついているとたまにうさぎがぴょんぴょん跳ねているところを見かけます。ベルギーの植民地だった背景があるからか、肉屋さんに行ってもうさぎ肉はたまに見かけます(フランス料理ではうさぎよく使うらしい)。

でもそんなの外国人にとっては格好のペットなので、外国人コミュニティーの間ではかわいいペットとして売買されています…。私も、この間子供に混じってうさぎベビーを抱かせてもらいました。か、かわいい…

Wednesday, March 2, 2011

カルチャーショック

キガリ郊外の一般的な住宅街
先週、日本の友人から日本の雑誌が送られてきました(ありがとう)。久々の日本語にとってもうれしかったのと同時に、カラフルな表紙と、字と写真がところせましと詰まったつるつるの紙面を眺めて、しばらくぼぉーーっとしてしまった。多分これカルチャーショック。

そういえばケープタウンに遊びに行ったときもそうだった。上から下まで物がびっしり詰まった陳列棚がところせましと並んだどこにでもあるような普通のスーパーで、しばらく焦点が合わずにぼぉーっとした。回転の速すぎるメリーゴーランドに乗ってるみたいな感じで、瞳孔が開きっぱなしだった。すごーい、すごーい、物がいっぱいあるよーーと(笑)

確信はできないけど多分、今後の人生で他の国に行ったり暮らしたりして、ものすごいカルチャーショックを受けるというのはもうない気がする。これまで散々世界の辺境の地で暮らしてきたし、ある意味場所が違えばカルチャーが違うのは当たり前だと脳が分かっているから、大丈夫なのだと思う。でも逆に、自分の国に久しぶりに帰ったときのショックがものすごい。自分の国で、自分はもう知っていると思っているところだからこそ、こりゃまたすごいカルチャーショックなんだわね。

ルワンダにきてはや4ヶ月を過ぎて、ずいぶん毎日の生活がルワンダペースになってきている今日この頃。東京のような、電車でひょいと都心に出て(ルワンダに電車はない)、気のおけない友達と駅前で待ち合わせして(そんな友人簡単にできない)、おいしいランチでも食べに行って(基本的に食事はおいしくない)、帰りに駅ビルで買い物して(一般スーパーとみやげ物屋以外の買い物スポットはほぼ皆無)、デパ地下で夕飯のおかずをかって(できあいのおかずなど存在しない)…という生活は望むだけ無駄なわけです。まぁ、そもそもこういう生活が大好きな人は途上国に住みたいとは思わないのだろうけど。

逆に、豊かな自然だとか、夜更かしのない規則的な生活とか、家庭菜園つきの広いおうちだとか、エアメールを出すどきどき感とか、エンドレスにできる読書とか、冷凍食品や加工食品のない新鮮な献立とか、全く持って「フツー」でない人生を暮らす国際人との出会いとか、地元の人との言語の通じないふれあいとか、いらいらする理解不能なビジネスの慣習とか、そういうの全部がおもしろい経験だと発想の転換ができる人は、こういう生活慣れちゃうのねきっと。

だから、私のカルチャーショックというのは、別に日本に帰るたびに日本文化が変わっているというわけじゃなくて(微妙に変わってはいるんだろうけど)、変わったのは自分の感覚と生活習慣なわけで、この巨大なカルチャーショックは自分の内部から由来しているというのが、これまたダブルでショック!(笑)ああまた自分はいつのまにかこんなに日本から遠いところにきてしまった、と嬉しいけれど悲しい気分にならざるを得ないのでした。

Tuesday, March 1, 2011

大きくなったでしょう

おいしそうね、にんじん
ナノも、にんじんも。

日本の犬と比べるとたいそう怒られそうですが、ナノの主食はごはんと人間の残り物もろもろ。おもちゃは中国製のテニスボール2つ。おうちは茶畑からもらってきた、お茶つみ用バスケット。ペットとはいえ、修行僧並のつつましい暮らしをしています(だって犬が庭師さんより豪華な生活していたら困る)。

それでもぐんぐん大きくなって、人並みに猫に吠えたり、空き缶に吠えたりするようになったし、おなかも丸く太ってきて健康です。

にんじんも、ただいま絶好調。