Tuesday, January 25, 2011

日本とルワンダ、比較

最近ツイッターなるものを細々と続けています。数行限定でぼそぼそとネット上でつぶやく、フェイスブックのようなソーシャル・ネットワーキング・サイトです。

最初は抵抗があったんだけど、自分がつぶやくというよりは他の人のつぶやきを追うことでかなりの情報収集ができるので、ルワンダに来てからはかなり頻繁にチェックしています。海外に出ると、テレビで自動的にアナウンサーが重要なニュースを教えてくれるわけでもなく、朝刊一面を眺めるだけで何が起きているのか把握できるわけでもないので、かなり自分で能動的に情報収集をしないとどんどん時代遅れのわけわかめになってしまう。私は日本のニュースは大抵、日経新聞や朝日新聞のサイトでチェックしているのだけど、欧米のニュースサイトに比べると使い勝手がかなり良くない。というわけで利用し始めたのが、このツイッター。

ニュースばかりをつぶやく人、自分の関心分野に関する最新レポートをつぶやく人、今晩のおかずについてつぶやく人…といろいろいるのですが、自分でしっかりつぶやきを整理すると、かなり良い情報源として使えます。そして、今日ツイッターでみつけたおもしろい情報の例がこちら。
http://www.ifitweremyhome.com/compare/JP/RW(英語)

日本とルワンダを数字で比べてみよう、という趣旨のサイト。ルワンダの大きさが日本地図に重ねられてよくわかる。そしてこんな面白い統計も載っている。以下引用。

平均してルワンダは日本より…
  • 28倍HIV/エイズにかかりやすい
  • 23.5倍幼児死亡率が高い
  • 5倍赤ちゃんが多い
  • 24.71年早く死ぬ
  • 99.71%電気消費量が少ない
  • 98.56%石油消費量が少ない
  • 97.24%稼ぎが低い
  • 96.55%医療費が安い
  • 22.83%格差が広い
のだそうです。統計の表現の仕方がかなりストレート(特に『24.71年早く死ぬ』とか…)なところと、デザインがポップで万人にアクセスしやすいところなど、内容が濃いのにすごく使いやすくておもしろい!他の国同士の比較(日本とアメリカ、とか)もできるので、お試しあれ。

Thursday, January 20, 2011

生えすぎ、バジル

親の仇のように生えては伸びるうちの庭のバジル。犬に踏み倒されて良い香りを放つ以外には、非常に健康にふさふさしています。フードプロセッサもすり鉢もないのでペストにしたくてもできず、毎晩せっせとサラダとトマトパスタに盛られる運命。1回で大量にバジルを使えてルワンダでも実践できる料理レシピ募集中です…

にんじんも葉っぱはかなり伸びたので、掘ろうとしたらマーセルさんに「いや、あと1ヶ月は無理だよ」と止められた。がっかり…

アメリカ式ライフ・ワーク・バランス

日本では(または日本人では?)なかなか考えられないことですが、ニックは最悪でも毎日6時半までには仕事から帰ってきます。暇なときはお昼を食べに帰ってきたり、早く帰ってきて夕方からジムに行ったり、更には仕事がない時には自宅勤務なんていうこともしています。その代わり、週末もメールチェックはしていたり、iphoneで常にメールを監視していたりしますが、残業や週末出勤なんていうことはまずありません。出勤もいつもチノパンにYシャツ、ネクタイなし。

上司と同僚のみんなとたまに夕飯を食べに行ったりしますが(もちろんこういうときは私もおいしいもの食べについて行くのだけど)、誰がお店の予約をして仕切るということでもなく、誰が誰にお酒をついで食べ物をとりわけるということでもなく、年上が勘定を多く払うとかいうことも決してなく、時には目の前にいる上司をからかったりして、わいわい楽しくやっておしまい。もちろん他に用事がある人は来ないし、こういう場が嫌いな人は永久に来ない。

こういうゆるりとした職場環境と会社の文化はおそらくルワンダ式ではなく、アメリカ式(スタッフの約半分はアメリカ人なので)。これがアメリカでの標準なのかどうかは判断できないけれど、聞く話から想像すると、おそらくそんなに標準から離れているわけではないみたい。私もアメリカ人と働いたり、アメリカで働いたりしたことが過去にあるけれども、印象はまぁ大体こういう感じ。至ってカジュアル。

と、こんなことを言うと、日本にいる昔の同期に信じられないと言われるはず。私の勤めていた政府系金融機関は、これをまるで裏返したような職場環境&文化だったから、アメリカ式が通常だと認識していた当時の私(上下関係のまるでない高校生活を3年間送ったこともかなり影響しているけど・笑)にとっては、理解しがたいカルチャーショックで、辞職したのもこれが主な原因。

それでも当時日本でライフ・ワーク・バランスという言葉は流行していたし、職場でも奨励されていた。週に1回はノー残業デーというのが作られて、残業も1ヶ月○○時間と限定されていたし、現状調査インタビューなんかもされました。でもしっくりこなかった理由は多分、努力が全て表面的だったから。残業を削れば自動的に私生活が充実するかといえば決してそうじゃない。そもそも、私生活(ライフ)と仕事(ワーク)は全く別のもので混同してはいけない、という根本的な考え方が良くない。だって無理でしょ、仕事大好きな人にとってはライフ=ワークだろうし、そうじゃない人にとってはワークはライフの単なる1部品のはずなんだから。

話を元に戻すと、こんなアメリカ式で自由な職場文化のおかげで、ニックが働いていない時間が一般的な日本人男性よりおそらく遥かに長い!ということ。一緒に買い物に行ったり、犬と遊んだり、夕飯を食べに行ったり、映画を見たり…というかこれら全てをほぼ毎日実行しています(どれだけ働いてないんだ・笑)会社の上司・部下とも、上下関係のくくりなく普通の友達のように、週末にBBQしたり一緒に年を越したりしています。もうルワンダに来て3ヶ月、これが大分普通になってきたけど、よく考えたらこんな生活はすごい幸せなんじゃないかとふと思ったのでした。

Monday, January 17, 2011

日曜早朝から手作りチーズ

固まったチーズをすくう
昨日は新鮮な牛乳が買える農場を教えてくれた乳業専門家のロジャーさんのおうちで、チーズ作りパーティーに参加してきました。アメリカのミネソタ州で羊ややぎのミルクから高級チーズやヨーグルトを生産販売していた経験のあるアメリカ人のロジャーさん、フランス人の奥さんも手伝っておいしいものにはとっても目がない。チーズを作りつつ、ホットケーキと目玉焼きとソーセージの豪華ブランチも用意されると聞きつけて、日曜なのに早起きしてでかける。

チーズ作りと聞いて、牛乳をすごいスピードで振ったり混ぜたりするんじゃないかとか想像していた私。現実はそんな刺激的なプロセスじゃ全然なくって、地道にゆっくり牛乳を温めて、冷やして、また温めて、すくって、こして…という、かなり時間のかかるわりには手間のかからないプロセスで、なんだか拍子抜け。しかもすぐ作って今日食べられる!というものでもないらしく、ちょっとがっかり…。

今日作ったのはぱらぱらした粒状のフェタチーズ(きゅうりとトマトののったギリシャ風サラダなんかにのっかっているやつ)、もちもちのモッツアレラチーズ(よくピザのトッピングやパスタの具になっているとろけるチーズ)、と粒胡椒とスモークされたチリペッパーの入ったスパイシーなイタリアンチーズ。それぞれ作り方がちょっとずつ違う。

すくったチーズの水をきる
牛乳はルワンダ文化にはとってもかかせないもの。(日本人にとっての緑茶みたいな感覚だろうか?)みんな牛乳大好き。一方で乳製品となると、あまりなじみがないよう。地元の大手乳業メーカーが唯一大量生産しているのがヨーグルトで、チーズやバター、生クリームとなるとほとんどがケニアやウガンダからの輸入品。国内生産のヨーグルトは大きなパック1つで50円と安いのだけど、チーズやバターは外国人でもないとなかなか買えない価格帯の高級品。

じゃあ輸入しないでルワンダで作れば安くあがるんじゃ?ということで始まったのがムサカ・ファームという地元のチーズ&クリームやさん。モッツアレラからフェタ、リコッタなど各種チーズやレストラン向けに生クリームなどをルワンダで生産販売している。でも、それでもモッツアレラの小さいボール1つで800円くらいするから、安くない。

値段が高くなってしまう理由は、ルワンダ人の牛乳需要が多いのに対して、それに牛乳生産がおいついていないことらしい。チーズやバターには原料の牛乳が大量に必要なのに、この原材料が比較的高いのはかなりの致命傷。もう1つは、ルワンダ人は乳脂肪率の高い牛乳を好むということ。アメリカなんかでは2%の低脂肪乳とか脂肪分ゼロのスキムミルクとかが人気だから、この低脂肪牛乳を加工する際に余った脂肪分からバターやクリームを比較的安く生産できているらしい。これが、ルワンダでは低脂肪牛乳の需要がまるでないので、できない。
モッツアレラのできかけ、あとはこねるだけ

そんなこんなでルワンダでは高級品のチーズ。しばらく寝かせないといけないので味見はまた次回。その日に食べられないことにひどい後悔を覚えた私は(だってこんなに朝早く起きたのに…)、地元チーズメーカーのムサカ・ファーム直営のレストラン・パピルスに夕食に行くことに。モッツアレラとゴーダチーズがたっぷりかかったぱりぱりピザと、インド風な鉄食器に入ったかわいらしい1人前ラザニアを頂きました。おいしくって満足♪

お誘いしてくれたロジャーさんにはいえないけれど、私本当はチーズはあんまり好きじゃない(笑)ワインのおつまみとして家庭にチーズを常備するヨーロッパ人や、即席ラーメン風にマカロニ&チーズを週に1回は必ず食べて育ったアメリカ人とはわけが違う。純和風の家庭に生まれて育ったのでチーズは未だに非日常品扱いです。嫌いじゃないけれど。

Sunday, January 16, 2011

就職活動、近況

新年になって休暇先から人が戻り始めた今週、年末からお休みしていた就職活動も再開!今週は面接2つ。まぁ面接といっても案の定、募集がでていないポストのお尋ねをしているので、まじめなお茶をしにいくようなもの。とはいえまじめな場は久々なので、一応ストッキングとパンプスなんか履いて張りきってみる。ルワンダの働く女性はすごくおしゃれだから(カジュアルすぎるアメリカかぶれだからそう感じるのかもしれないけど)私も負けじと頑張ってみたけど、ヒールはあまりに久々すぎて最後はばんそうこうにお世話になりました(笑)

感触はどちらも良い感じで、あとはいろいろな許可を待つだけといったところ。新年からなかなかうまくいっている◎うっしっし。

Saturday, January 15, 2011

我が家のスタッフ③ 庭師のマーセルさん

裏庭に広がる家庭菜園
名前:マーセル・カリカシさん

職業:庭師

お給料:1ヶ月12,500円(週休1日)

具体的にしてもらっていること:垣根、花壇、芝生、家庭菜園の管理、洗濯など

年齢:51歳

家族構成:奥さん、9歳から23歳までの子供6人(娘さん4人、息子さん2人)

言語:ルワンダ語、フランス語、英語勉強中

趣味:読書。好きな本は聖書(ルワンダ語)。

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子供4人を学校に通わせるため、学費の比較的安いキガリ郊外から毎日1時間半かけて徒歩で通って節約をするマーセルさん。朝5時半に家を出て、7時から夕方5時まで働いてもらっています。一応「庭師」さんなのですが、とっても働き者で気がきくしなんでも上手にこなすので、洗濯から庭の掃除までしてもらっているスーパー庭師さんです。ナノも大好きで気づけばよく一緒に遊んでいます(彼の庭仕事の邪魔をしているとも言えるけど)。我が家のオーガニック家庭菜園は彼の腕にかかっています。ただ今生産中はにんじん、玉ねぎ、レタス、ほうれんそう、バジル、ピーマンなど。我が家は彼がいないと大変困ります…いつもありがとうマーセルさん。

Wednesday, January 12, 2011

我が家のスタッフ② 家事手伝いのメラニーさん

通勤はいつもおしゃれなスーツです
名前:メラニー・モレレイモニさん

職業:家事手伝い

具体的にやってもらっていること:家の掃除(毎週水曜)

お給料:1日1000円(8時半から4時まで)

年齢:45歳

家族構成:16歳と20歳の娘さん

言語:
ルワンダ語、フランス語、英語、スワヒリ語

信条:敬虔なカトリック教徒

好きな食べ物:じゃがいも、グリーンピース

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週に1回だけ家に来て、床から壁まできれいにしてくれるメラニーさん。我が家以外にも、他の外国人のおうち2軒をまわっている働き者のシングルマザーです。その上、今はパートタイムで観光・ホテルマネージメントを学ぶ学校に通って、サービスやマネージメントについて学んでいます。家庭菜園についてアドバイスをくれたり、庭の花を切って生けてくれたり、クリスマスには素敵なカードをくれたり、とっても気がきくので私は大好きです。

Tuesday, January 11, 2011

我が家のスタッフ① 夜間警備員のファビエンさん

名前:ファビエン・ビヤンダガラさん

職業:夜間警備員

お給料:1ヶ月12,500円(週休1日)

具体的にしてもらっていること:夜間警備、食器洗い、車の洗浄

年齢:54歳

家族構成:奥さんと18歳~31歳までの子供5人(娘3人、息子2人)

言葉:ルワンダ語、フランス語

好きな食べ物:菜食主義歴20年、ジャガイモ、とうもろこし、豆、フルーツが好き

出身:ルワンダ北部の村。94年のジェノサイドの時にはコンゴに脱出し、3年半国外で難民生活をしていたそうです。キガリには2年前に引っ越してきました。

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午後6時から午前6時までのシフトで夜間警備員をしてくれているファビエンさん。形式上、一応夜も誰かが家の周りにいたほうが良いので雇っていますが、おそらく彼は昼間も違う仕事をしているので、夜中は普通に寝ていると思います…。でも家族のために、キガリ市内に2階建ての一軒家を新築中の彼。家はもう建っているのだけど、屋根をつけるお金を貯めるにはあと1年ほどかかるそう。がんばれファビエンさん。

Monday, January 10, 2011

我が家のスタッフ

キガリの我が家では現在、3人スタッフを雇っています。庭師のマーセルさんと、夜間警備員のファビエンさんと、家事お手伝いのメラニーさんです。これが日本のような先進国だったら、どれだけ豪華絢爛な生活をしているんだと怒られそうですが、途上国の多くではこのような比較的必要なスキルの低い職業は賃金が安いので、多少余裕があれば雇えます。

昔はアジアの途上国で多くのお手伝いさんや運転手さんをかかえて暮らす外国人援助関係者を見ては、なんだかなぁと違和感を覚えていました。でも、冷静に考えれば、お手伝いさんを雇用することによって、ストレートなビジネスとして地元の人たちの家計を支えられるわけだから、慈善事業よりはるかに効率が良い。それに、洗濯機や食器洗い機や芝刈り機や自動センサーで開く門がないところで暮らしているわけだから、実際問題としてお手伝いさんがいると日々の生活がかなり助かるのです。

他のおうちには買い物や料理まで全てしてくれるお手伝いさんがいたり、運転手さんがいたり、赤ちゃんや小さい子供がいるおうちには乳母さん(というのかしら?)がいたり、いろいろなお手伝いの形態がありますが、我が家では、庭師さんと警備員さんが毎日交代で来てくれているほかには、家事お手伝いさんが週に1回来るだけです。キガリの外国人平均では比較的質素なほうかと思います。

というわけで、これから3回連続で私達がいつもお世話になっているスタッフをご紹介しようと思います。

Saturday, January 8, 2011

ケープタウンの紅茶パックアート


ケープタウンからの唯一のおみやげ(他の買い物はみんなすごく日用品だったから…)が、これ。使い古した紅茶パックを乾燥させたものを利用したアートで、買ってきたのはいろんな柄のコースター6つとなべしき1つ。アフリカンな色調でありつつもシックでおしゃれだし、良いインテリアにもなるなぁと思って、何もなかったリビングの棚に飾っています。

この紅茶パックアート、ケープタウンのタウンシップと呼ばれるスラム街で、イギリス人の元美術の先生がなにかスラム街の住人を雇用してできるビジネスはないかと考えたあげく、誰もが飲む紅茶のパックを材料としてリサイクルして、アート作品を売るというアイデアにたどり着いたもの。このお土産やさんの店員さんも、実はこのスラム街出身だった。今は紅茶パックアーティストとして、デザイン、加工から販売までの全てを手がけているそうな。彼女によると、今ではワシントンDCのスミソニアン博物館やニューヨーク、イギリスなどでも売られてとっても人気なんだそう。

コースターもなべしきも、ひとつひとつ手作りだからデザインがちょっとずつ違っていて面白いし、そもそもどれも質が高い!写真のアフリカンなオリジナルデザインの他にも、真っ白いハートを中心にしたかわいいデザインや、ケープタウンの港をテーマにしたマリンなデザインのものもあったりして、お土産としてじゃなくても普通に雑貨としてとてもおしゃれ。「かわいそうな貧しい人たちが作ってるから買ってあげて」というアピールは全くなく、真っ向からアート作品として勝負しているところがまた素敵。

日本でもどこかで売ってるかも!

コースター:約500円
なべしき:約2000円

【ウェブサイト】オリジナル・ティーバッグ・デザイン

Friday, January 7, 2011

主婦の節約術

節約のため、我が家ではシャワーを浴びないことにしました。もちろんですがお風呂も入りません。

海も大した鉱物資源もない小国ルワンダ、電気・ガス・水道どれも比較的高水準です。大体1ヶ月平均して電気代10000円、水道料金2500円くらい。調理用のガスはタンク1杯で5000円(3~4ヶ月はもちます)。中でも目立って高いのが電気代!我が家は防犯用に庭にも電灯が一晩中ついているので、確かにそこがかさむのはしょうがないんですが、それにしても高い。

というわけで何が原因かと調べたところ、問題はシャワーの湯沸かし器らしいことが発覚。電気でお湯を沸かして温水にするしくみのものを使っているので、かなり効率が悪いらしい。しかも、こまめに切れるスイッチがついていないので1日中つけっぱなしにすると、どんどん料金がかさんでいく。これは非常に困った。

そして思いついた解決策が、シャワー利用禁止令発令。

もちろんそれじゃあ不潔なので、毎日ジムに行ってシャワーを浴びる&ジャグジーにつかることにしました。これならどうしても絶対毎日ジムに行かないといけない→ジムにどうせ行くんだったら運動しないともったいない→運動不足解消!という素敵なサイクルが生まれるはず!?

…さぁこれいつまで続くか見ものです。

Thursday, January 6, 2011

ナノ予防注射に行く

去年の終わりに3ヶ月の誕生日を迎えたナノ。12週間目の予防注射一式をしに行ってきました。いまだにめったに吠えないし(死んだ鳥と空のペットボトルを庭で見つけた時には吠えてたけど)、基本的にすごくおとなしいナノ。ちくんとされても全然吠えも噛み付きもしなかった。よしよし。

「ペット」というコンセプト自体があまり存在しないルワンダ。犬を飼っているルワンダ人は見たことありません。道で犬を散歩しているのは外国人ばかり。普通ルワンダの人は、犬を見るとものすごく怖がって、大の大人でも文字通り飛んて逃げていく。多分、野犬しか見たことないんだろうね。ちなみに94年のジェノサイドの時に犬も大量に殺されたせいで、ルワンダには狂犬病はほとんど存在しないんだそう。獣医さんも、3年に1回くらいしかみないねぇと言っていた。

うちに来たときよりはひとまわり大きくなったけど、なんだかしっぽだけやけに伸びて変なプロポーションのナノ。名前を呼ぶとすぐ来るようになったのと、おすわりができるようになりました。次は南アフリカで買ってきた首輪とリードでお散歩に挑戦したいところです。

Wednesday, January 5, 2011

車が壊れたら

ルワンダの人は写真撮られるのが嫌いらしい
元旦をお祝いした郊外のお茶畑からの帰り道、田舎道の真ん中で友人の乗っているもう1つの車の前輪1つがパンク、つんでいた緊急用タイヤと交換せざるをえないことに。急いで停車して車の外にでると、丘の向こうのどこからともなく子供達が大勢ぶわぁぁぁっと走りよってくる!なんだなんだ、何の祭りだ、というように車を取り囲んで興味津々。

みんなすごい真剣なまなざし

ルワンダの人たちは平均してとってもシャイ。「ムズング(ルワンダ語で外国人)」とささやいて遠くから見つめるだけで、都会でない限り、子供でもあんまり話しかけてきたりはしない。どこにいってもお金をねだられたインドやバングラデシュとは大違い。

タイヤを交換しようと私達が悪戦苦闘している間に、誰かが走ってやり方を知っている人(自転車タクシーをしているお兄さんだった)を読んできてくれた。その間もじぃっとお兄さんの手元を見つめる子供達。技術ってこうやって学ぶのね…。タイヤ交換のために車を持ち上げるときも、我先に手伝おうと車によってたかる。みんなすごい真剣。

そういえば去年、キガリでタイヤが溝にはまったときも、どこからともなく人が大勢やってきて「えいや~」と車を持ち上げてはすぐに解散していった。これってすごいご近所お助け精神!日本だったらもう時代劇でしか見れない光景なんじゃなかろうか。いいところだわ、ルワンダ。

Tuesday, January 4, 2011

今年の抱負

今年の抱負はニックと相談した結果、

「健康な食生活をする」

に決まりました。じゃじゃーん。

とはいえ、何がいったい健康な食生活なんだっていうのがまず問題。ニックは何かの本で読んだらしく、「パスタやピザやパンみたいな加工食品をなるだけ食べない食生活」を提案。っていうかそれって自分で作れる食べ物全部ダメっていうことじゃないかぁ!!(注:ニックが作れる料理は本当にこれ3種類しかありません。おいしいけど。)と激怒した私に、彼は「じゃあ抱負は『もっと料理をする』にするよ」と。

私は別に料理が嫌いなわけじゃないけど、日本やアメリカみたいに冷凍食品や即席の食品や缶詰が便利に手に入るところじゃないので、すべて何もないところから作らないといけない。これって結構めんどくさい。例えばカレーが食べたいと思ったら、ルーなしでスパイスから本格的に作らないといけないし、コーンスープが飲みたいと思ったらとうもろこしをゆでるところから始めないといけない。忙しかったり、出かけていたりした時には特にめんどくさい。今までは料理は8割がた私がしていたのだけど、これが更に5:5とかになった日には万々歳!!…と思って喜んだのでした。

早速有言実行、まずは地元の大きな市場で新鮮な果物、野菜をたくさんゲット!でも買い物途中、衝撃の事実が。キャベツを見て「このレタスいいね」とか、さつまいもを指して「じゃがいもいるよね?」とか、パパイヤをとって「マンゴー食べたい」とか、衝撃の発言。そうか、分からないのか基本的な野菜というものが…。まぁでも私だってアーティチョークとかリークとかパースニップとか言われたら何していいか分からないし、きっとこれは食文化の違いなんだろうと無理やり納得して帰宅。

でも夕飯にキャベツの千切りを出したら、「なにこれ、キャベツが苦くないってどういうこと??」と言っていたから、これは本当に文化の違いなのか、はたまた単なる無知なのか、なんかちょっと気分はダーリンは外国人。(注:ニック曰く、キャベツといえば普通むらさきキャベツなんだそうな。それなら確かに苦いか…)これからニックが新たに何を作り出すのか、楽しみ。

Monday, January 3, 2011

ルワンダのアボカド

アボカドって木になるの、知ってました?しかもすごく鈴なりに。ルワンダに来て初めて見た、アボカドの木→(写真はクリックすると拡大できます)

ひとつひとつこんなに重いのに、1本の木に1度に100個くらいなってるなんて、どれだけ強い木なんだろう。しかも実のひとつひとつがすごく栄養価高いわけなんだから、相当な養分すいとってるんだろうなぁこの木…

このアボカドの木、結構どこにでも生えています。友達のおうちの庭にも生えていて、ぼこぼこ落ちてくるらしい。日本やアメリカで一般的に売られているアボカド(ハース・アボカドという品種)とはちょっと違う品種で、まったりまろやか~というよりはもっとあっさりさっぱりしている。しかも輸出されてなくって国内消費用なので、形も大きさも不ぞろい。でも、あまりに大量になりすぎてルワンダ各地で大量に廃棄されているらしい。なんてもったいない!!

余ったアボカドをどうしようということでニックの会社がUSAID(米国国際開発庁)に提案しているのが、アボカド油の生産・販売。とうもろこしやひまわり、オリーブ油は日本でももう定番になっているけど、グレープシードオイルのように比較的最近市場に出回ったちょっとエキゾチックで高級感のある油もある。アボカドがとても健康に良いのは有名だから、油にしてもきっとヘルシーで人気がでるんじゃ?ということ。もちろん、野菜として国際市場に輸出する道もあるのだけど、先に言ったとおり形や大きさが不ぞろいだから品質が下がってしまうし、そもそも海がない国だから輸送量がかさんで競争力がないらしい。

もう1つ、アボカド油の生産・販売をおすすめする理由は、そもそもルワンダ産の食用油が売られてないということ。一番スーパーでよく見かける安い市販のとうもろこし油はみんなウガンダからの輸入品!油って塩と砂糖並に重要なのに、ほぼ全て輸入に頼っているのはびっくり!でも輸入といっても1Lで300円くらいだから値段は安い。きっと同じものを国内生産してもこの価格をきるのは難しいんだろうな。ということはやっぱりルワンダはアボカド油でいくっきゃない!大量生産できたら国内の値段も他の輸入油と対抗できるレベルに下がるだろうし。
収穫してからしばらく待って黒く変色したら食べごろ



でも最近、ベルギー系のスーパーでブルンジ産のアボカド油を発見!噂によると、とっても小さな1つの工場でちょっぴりづつ生産されて輸出されているらしい。でも値段は500mlくらいで1000円くらいしたから、試してみたかったけど断念…。ケープタウンの大型スーパーでも探してみたら、南アフリカ産のアボカド油をここでも発見!製造元もいくつかあって、オリーブオイルと変わらない値段で売られていた。やるなぁ南アフリカ。個人的にすごぉく試してみたい、アボカドオイル。巷でみかけたらご一報お待ちしております。

Sunday, January 2, 2011

ケープタウン

ケープタウンのカラフルな古い町並み
 クリスマス休暇で10日間行ってきました、南アフリカの南端にあるケープタウン。2010年のワールドカップの開催地だったところです。街の中心地から徒歩で15分ほどの家族経営の小さなかわいい宿に泊まって、街をてくてく歩いてきました。

ルワンダ航空でまずキガリから南アフリカ最大の都市、ヨハネスバーグへ飛ぶこと4時間。国内線に乗り換えて約2時間で新品ピカピカのケープタウン国際空港に到着。ケープタウンは山もあり、海もあり、国立公園もユネスコ文化遺産もアフリカ最大のショッピングモールもある、観光地としては魅力に欠かない都市。南半球で日本とは季節が逆だから、12月はちょうど真夏。強い風のせいで、気温は20度後半だけどとってもすごしやすい気候でした。そんなわけでどこも観光客でいっぱい。

私達が回ったのも基本の観光コース。大航海時代の難所だった喜望峰、野生のケープペンギンが生息するボウルダー・ビーチ、南アフリカワインの名所であるワイン工場&ブドウ畑、更には2泊3日でテーブルマウンテン国立公園(テーブルのような形をしたてっぺんが平らな山脈)をハイキングしてきました。

元東インド会社の庭園、背景はテーブルマウンテン
もちろんルワンダではできないショッピングもしてきました。ちゃんとしたラグとか、ソファーカバーとか、かわいいキャンドルとか、ちょっとシックな雑貨がキガリには存在しない又はばか高いので、たくさん買い込んできました。あとは日本でも有名な真っ赤なハーブティー、ルイボスも沢山☆海のないルワンダでは貴重なシーフードもほぼ毎日食べてきた(笑)アメリカ風なロール寿司やスモークサーモンとクリームチーズのサンドイッチ、海老カレー、ムール貝のソテーなどなど。盆と正月がいっぺんに食卓に来たかんじ。

これほど全部そろった観光地は世界にもそうないんじゃないかと思うけれど、一方でワールドカップの時にも話題になったように、治安はあまり良くない(キガリの方が絶対安全)。空港から街に向かうタクシーからみえる景色も、横浜みなとみらいみたいな港の観覧車とお台場のようなネオン輝くショッピングモールを背景に、郊外に連なるトタン屋根のスラム街。高速道路を走るヨーロッパ輸入の高級車の脇で寝そべるホームレス。同じ地域の中でこれほど貧富の差が激しいならそりゃ治安も悪くなるだろうなぁ…。

野生のペンギンが暮らすビーチ
でも違いは貧富だけじゃなく、人種も言葉もものすごく違う。ずっと昔からいる黒人、古くからいるヨーロッパ系の白人、混色人種(俗にカラードという、白人と黒人のハーフの子孫)、インド系などなどが混ざっているし、言葉も英語にアフリカーンスに土着の言語にとたくさん公用語になっている。豪華な欧米風の生活もできるし、地元マーケットで安上がりの生活もできる。言い換えれば、ものすごい多様性の高い都市ということで、それはそれですごいなぁと思う。すごくおもしろいところでした、ケープタウン。

Saturday, January 1, 2011

あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。一番書くのが好きなウサギ年に年賀状を出せないのが悔しいところですが、とにかく去年はいろいろと激動の年だったので新年を無事迎えられただけでうれしいです(笑)

そういえば去年の目標は確か
1.もっと読書をする
2.もっとヨガをする

でしたが、今年は
1.自分の誕生日を盛大に祝う
にしようかと思います。多分この先しばらくないぞろ目ですのでみなさまご協力お願いいたします。というのは冗談で、まだ去年より高尚な新年の目標が思いつかないので、もうしばらく考えます。思いついたら余ってる赤ペンキで書初めでもしようかな。

さてさて、ルワンダで初めて迎えるお正月は、お茶工場を経営する友達のおうちで迎えることに。キガリから車で丘を越え谷を越え1時間半、広大なお茶畑の広がる丘のてっぺんにある工場近くの、まるでジブリ映画にでてくるようなツタの茂るかわいいおうちでお泊り。既に新年を迎えた香港やシドニーの映像なんかをテレビで見ながら、シャンパンをあけてお祝いでした(←もちろん私は小さじ3くらいしか飲んでいませんが)

こんな私ですが今年もよろしくお願いします。
眼下に広がるお茶プランテーション