Friday, April 29, 2011

転職先は国際協力?

季節柄なんでしょうか、そういう年代なんでしょうか、最近転職を考えているという人の話をよく聞きます。。中でも耳によく入るのは、国際協力の仕事がしたい、という話(まぁ自分がそういうアンテナ張ってるからなんでしょうが)。今の仕事にあまり社会的な意義を感じない、もっと社会に貢献できる仕事がしたい、という熱意を持っている人がかなり多いようです。うーんすごい。

でもじゃあ実際国際協力の仕事が、社会的な意義の感じられるやりがいのある仕事かといえば、必ずしもそうではないと思います。「国際協力」というと、やっぱり「援助」とか「慈善」というイメージが強いから、社会貢献度が高そうな仕事と思われやすいのかもしれないけれど、途上国の孤児院で貧しい孤児にパンをわけあたえるマザーテレサのようなお仕事をしている人はほんの一握り。大抵の国際協力の仕事では、それほど人を助けている感覚というのは感じられないのが現実だと思います。

多分、多くの人が転職したいと思っている先は国際協力全般の仕事なのではなくて、大きく括った「社会福祉」の分野なんだろうなぁと思います。ホームレス、孤児、障害のある人、病気の人などの社会的弱者を支援するお仕事で、これは途上国だけではなく先進国でももちろん問題です(程度はずいぶん違うでしょうが)。この福祉系の仕事を、日本だけでなく国際的にしたいという人が国際協力の仕事を希望しているのかなぁと感じます。

でもこれは国際協力の仕事のほんの1部分。私や私の友人の多くはこの社会福祉系の分野には携わっていないので、人を助ける素晴らしい仕事で素敵ですねと言われても、はぁそんなこと全然ないんですよと思ってしまうのです。国際協力の定義がまずそもそも難しいから仕方ないのだけど、イメージが大分偏っているんだなぁというのを、感じる今日この頃です。

新しい記事の連載を始めました

前からお世話になっているデベックス日本支社のウェブサイトで、記事の連載を始めました。勤務先の地元中小企業での苦労話を中心に、国際援助やルワンダ経済開発の問題点などに触れる予定です。毎週1回のペースで更新されます。いつものようなバカ丸出しにならないよう、気をつけてがんばりますので応援どうぞよろしく…(汗)

記事はこちらからどうぞ。

Thursday, April 28, 2011

がんばれジェシー

非常に個人的な話でなんですが、同級生でニックのルームメートだったジェシー(写真右)が、先週から巨細胞性心筋症という名前の突発性で非常に稀な心臓病にかかって、集中治療室と手術室の往復を繰り返しています。

結婚式にも来てくれたし、ニックの去年の誕生日にはプレゼントになってくれたし(だって物はいらないって本人が言ったから)、学生時代にはよく一緒に遊びに行ったりと、ニックも私も大好きな友人です。世界銀行で働きつつ、アメリカの貧困層の若者を支援するNGOを立ち上げたり、オバマ大統領(当時は候補)やアイルランドで議員に立候補した同級生のために選挙運動を率いたりと、とっても精力的で前向きな彼。そしてサルサを躍らせたら世界一!

だから今回もきっと元気になるはず。がんばれジェシー!

Tuesday, April 26, 2011

新型フットウォーマー

いつもは外で番犬をしているナノですが、たまにはおうちに入れてあげます。

特に私の足が冷たいときなど、非常に便利です。

それいけナノ。

Monday, April 25, 2011

アフリカ大陸で久々の再会

ヤギ像の前で焼きヤギをほおばる乙女
国民の多くが熱心なカトリック教徒のルワンダ。今週末はイースターなので、金曜日がお休みに。この連休をめがけて、エチオピアで働く高校の同級生が遊びに来てくれました。お互い大学院留学をして海外で働いているので、日本ではすれ違いばかり。前会ったのは2年前のロンドン、その前はボストンだから、思い出といえばロブスターにロイヤルバレエ。今回のルワンダ再会で、この思い出リストにめでたくゴリラが追加されることに!

このゴリラハイキング、私とニックはもう体験済みなので今回は山のふもとで待機。でも、待っても待っても帰ってこない。私達のときはお昼の時間には戻ってきたのに、結局帰ってきたのは夕方5時半!朝7時の出発からすでに10時間を経過しています。というのもこのゴリラツアー、5つある群れのうちどれを見学しに行くかで難易度が相当変化する上、どの群れも毎日移動するので、時には長時間の道なき道を行く過酷な山登りになることがあるんです。そして今は雨季。残念ながら当日の天気もかなりの大雨だったんです。お疲れ様でございました…。でもそのかいあって、めったに見れない攻撃モードのボスゴリラが見れるなど、かなりスリリングなゴリラさんとのひとときが楽しめたようです。

運動の後は、キガリのおうちでまったり。休日だから町はひっそりしていたのだけど、ガールズトークはギア全開☆住んでいる国も、している仕事も全然違うけど、遠いアフリカで暮らす苦労や、途上国開発の問題について思うことは、簡単に共有できるもの。古い友人とこんな話をするようになったのは嬉しいなぁ。元気をもらいました、ありがとう。

次に会うのはまた違う大陸がいいな。個人的にはオーストラリア希望です。うは♪

Thursday, April 21, 2011

職場復帰?

今週から、新しい仕事を始めています。勤務先は、地元ルワンダでルワンダ人が経営するルワンダの中小企業です。ルワンダ政府の下請けをしている出版関係の会社で、私は政府の刊行物、特に経済開発・投資貿易促進関連分野を担当します。専属の社員は、経営陣、営業、グラフィックデザイナー、ライター等々数えて全部で12人ほどかな?あとはみんなピンで活躍する契約のライターさんやカメラマンさん、デザイナーさんなどです。外国人は私のほかに、映像ジャーナリストの英国人紳士が働いています。3ヶ月の短期契約ですが、気合を入れすぎない程度にがんばろうと思います。

日本でもそうであったように(今でもそう?)、中小企業はルワンダにとっても経済開発の中心となる存在。とはいえ、途上国のはちゃめちゃなビジネス環境の中でリアルに仕事をするのって、かなり難しいということが、実際その中に入って現地の人と一緒にビジネスをしてみるとよぉく分かる。

例えば今日の午後。外でのミーティングから帰ってきたら、オフィスは空っぽ。どうしたのかと思って聞いてみると、この2時間ずっと停電してやることがないんだとか。オフィスに発電機や蓄電器があるわけでもなく、パソコンは全てデスクトップなので、停電したら必然的にそれは休憩時間。新聞を読んだり、おしゃべりをしたりして時間をつぶすしか他はない。

もひとつ例。今日の朝9時に予定されていたはずの教育庁でのミーティング。朝7時に携帯に連絡が入り、「8時からに変わったから今すぐ出勤して」。なんなんだこのショートノーティスぶりは…と思っていたら、更にはその数時間後、同僚がいきなり「ミーティング入ったから出かけよう」と言い出すので、いつから?と聞いたら今すぐだと言う。面談相手の詳細も何もかも謎のまま、いそいそ出かける。こんなのが日常。

電気が通っているとか、スケジュールは事前に決めておくものだとか、そういう当たり前のことが全く当たり前でない環境で物事をやり遂げるのは、なかなか難しいもんです。でも、それがおもしろいから私は好きなんだけども。

Wednesday, April 20, 2011

トイレ改装その後…

改装後のバストイレ
1ヶ月前ほどにトイレの改装を始めたと言いましたが、最近それがようやく終了しました。

夜間警備員のファビエンさんが、カビカビだった天井をはがして白く塗り替え、同じくカビていた壁をもライムグリーンに塗り替え。はげはげだった床は、タイル張りやさん(というかむしろタイル張り青年?)が1日かかって古いタイルとコンクリートを手作業ではがしてから、新しいタイルに。半分壊れていたシャワーの湯沸かし器も、バストイレ内にスイッチがついたので、簡単に暖かいシャワーが浴びれるようになりました。ぱちぱち。

この作業、日本でするなら簡単な日曜大工か、業者に頼めば半日なんだと思うのだけど、こういうところだといちいち値段の交渉とか、決して時間通りにこないタイル青年を待ちぼうけたりとか、ものすごくめんどくさかった…

でもその分、達成感は抜群!前の状態を知らない人にとっては、特にきれいなトイレでもないのだけど、私達にとっては努力の賜物(言いすぎ?)なんです。

Saturday, April 16, 2011

手作り露天風呂

我が家のテラスに鳥専門、露天風呂が完成しました。赤い屋根のおしゃれな高級マンションにご入居いただいた方には、もれなく眺め抜群の露天風呂がついてきます。いい湯です、多分。

いまだ入居者のない鳥小屋。たまに鳥がとまってあそんでるくらいで、どうやら入る気はない様子。露天風呂設置でどうだ、来るか来ないか。

でも鳥にとっては、花壇で咲き終わったコスモスの種とか、裏庭の芝生の下から孵化して飛び立つ小さなカゲロウの方が魅力的らしい。むぅ。鳥の心を読むのは難しい。

Friday, April 15, 2011

中国語で言ってみよう

ルワンダ。

中国語では「盧旺達」というんだそうです。
発音すると lu(↑)wang(↓)da(↑)。

ぜひお試しあれ?

Thursday, April 14, 2011

優雅なルワンダ生活の裏で

自分のブログを読み返していて、野菜を収穫したり餃子を作ったり旅行に行ったり、一体自分はどれだけ楽しくのんびりした生活をしているんだろうと、ふと思う。きっと、生活面で言ったら過去に例をみないほど優雅な暮らしをしているはず。大きな都市ではないので、移動や通勤に時間もかからないし、遊びに行くところもあんまりないから、時間もたっぷりあって、エンドレスにお茶や読書や最近は編み物までできちゃう。ニックだって夕飯は必ず一緒に食べるし、更にはランチにもおうちに戻ってくるのがほとんど。これって夢に見るような新婚生活!

でも最近、去年度のスケジュール帳を見直してみたら、朝から晩まで予定がびっしり詰まっていたり、1週間毎日飲み会の予定が入っていたり、立て続けに旅行していたり、ものすごい生活ペースの違いにびっくり。東京じゃ、こういう生活が普通だったなぁと、ちょいと懐かしい。そういえば、すごいペースで国際開発関連の勉強会、セミナー、イベント…というのがいろいろ開催されていて、物事が起こるペースや新しい人と出会うペースがものすごく早い毎日だった。これはボストンにいた頃も同じかな。

先週、ニックの会社に新しい人が来てご飯に一緒に行ったときのこと。ずっとファイナンス畑のビジネスマンでアフリカは初という彼。自分はこのプロジェクトを完成させるためなら1日に何時間でも働く、それが今までも普通だったから、と熱い思いを語ってくれた。私もルワンダに来る前は、遠く離れた日本で空想を深めるよりは、途上国の現場に来て同じ時間分、手を動かして働いた方が絶対良い!とわくわくしていた。

でもここにきてもうすぐ半年、一番大切なのは「ガンガン働く熱い意欲」じゃなくて、「ガンガン働かなくてもその熱い意欲をなくさない忍耐力」だということが分かってきた。自分が何かすれば物事が動く先進国と違って、途上国では他の人(政府の許可だったり、政治的合意だったり)が動かない限り自分が何をしても物事が変わらないのが一般的。結局自分ががんばっても、空回りすることが多い。どうやらルワンダのように政府の強い国だと、特にこの傾向が強いらしい。

だから、ここに来て一番大変なのは、食生活の違いとか、文化や言葉の違いとかではなくって、この生活ペースの大転換だと思う。私も半年たって、ようやく家庭菜園と読書のこの優雅な生活スタイルに慣れてきたところ。スケジュールが埋まってなかったら、自分で埋めていく生活。恒常的に過労ぎみの日本の人たちにはうらやましがられるかもしれないけど、これはこれでなかなか大変なもんなんです。

Wednesday, April 13, 2011

サバイバー、日本人

皮厚すぎたけど、餃子
先週、仕事の合間の気晴らしにと思って、初めて餃子と春巻きを共に皮から手作りしてみた。アメリカにいるときは、中国スーパーに行けば皮が安く買えたから、手作りする必要はなかったんだけど、ここではまさかそんなもの売っているわけがないから作るっきゃない。でも小麦粉を練り練りしたら案外美味しくできて、すごい自分中国人になれるかも、とかなり調子にのっていたのだけど。昨日はその何枚も上を行く、ものすごい日本人サバイバーのお話を耳にしたのでした。

水あめが売っていないから、砂糖水と大田胃酸(←消化酵素が効くんだとか)を熱して水あめにして、「ぎゅうひ」にして和菓子を作る人。あずきが手に入らないから、ルワンダ産の赤い豆を甘く煮てなんちゃってあんこを作る人。ヨーグルト製造機を使って納豆を作る人。す、す、す、すごすぎる!

これまで私は、海外で手に入りにくい又は手間&お金がかかる日本食をすすんで毎食食べるよりは、現地で簡単に手に入るものを積極的に好むように自分の脳を仕組んだ方が、長期的にはストレスレベルが低いんじゃないかと考えていた。ので、アメリカ生活ではパスタ&サラダが多かったり、インドじゃひたすらカレーだったり、と現地の食生活をかなり取り入れていたんだけども、アフリカにきてはて、現地の一般的な食生活というのが「豆の煮たの」とか「芋の煮たの」とか日本の戦時中レベル(というのは誇張だけど)のものしかない!ということになったので、さすがにこれは採用却下するしかなくなったわけです。

じゃあ代わりに何を食べるかといったら、結局落ち着いたのは日本でよく食べるもの(で簡単に作れるもの)。昆布やかつお節などという和食ど真ん中のものはあまり作れないので、いわゆる洋食(スパゲティー、シチュー等)や中華(炒め物)が多く献立に並ぶかも。でも発想&創造力次第で、どこでも何でも作れるということが分かったので、これからがんばります…多分…

Sunday, April 10, 2011

家の中に鳥

家のなかにでっかい蜂がとんできた!と思ったら、なんとハチドリでした。リビングをうろうろして、花瓶にさしてあった花にしばらくとまって、また窓からでていきました。

うちの庭にハチドリの好きな花がいっぱい咲いているから、いつも沢山ぶんぶん(?)飛んでいるんだけど、家の中まで侵入するとは。

Saturday, April 9, 2011

変わる国際開発

エチオピア、ポーランド、ギリシャ&オランダ、日本、米国
南米代表が足りないなぁ
アフリカの真ん中にあってきれいで快適!というわけで、ルワンダは「会議観光」に力を入れていて、現代的な会議場や大型高級ホテルなどの開発を進めています。国際チェーンのヒルトン、マリオットも今大規模な建築プロジェクトを進めているところ。その効果だかは知らないけれど、大きな地域会議がルワンダであるとのことで、ニューヨークで働くエチオピア出身のクラスメイトが出張に来ました。2.5年前の卒業ぶりの再開!

彼が働くのは私もバングラデシュでお世話になった国連開発計画(UNDP)本部の南南協力部という部署。「南南協力(South-South Cooperation)」というのは、開発途上国の経済発展のために途上国同士で協力しあおうというイニチアチブのこと。高校の地理の先生に教わった記憶があるから、最近できた言葉では決してないわけだけど、ルワンダで暮らしていて最近ひしひしと現実味を帯びてきたこの「南南協力」。

一般的に国際協力、国際開発というと、きっとまず思い浮かぶのが日本や欧米といった先進国からの開発援助。この分野の仕事はほとんどが、先進国出身の人が途上国の発展のために働くパターンか、途上国出身の人が自分の国や地域の発展のために働くパターンという2つの構図のどちらかにはまります。お金やモノやノウハウの流れも、先進国から途上国に流れるのが主流。多くを持つ先進国が、持たざる途上国のために貢献する、そういうイメージ。

…であったはずなんだけど。

現実はちょっと違う、いや全然違う、というのをこのところ実感しています。何が違うって、途上国の経済発展に貢献しているのは先進国じゃなくて、むしろその他の途上国だということ。途上国同士がお互いの経済発展を押し上げている。先進国からやってくる投資や、ハイテクなモノや、経験豊富な人材を待たずとも、途上国間で経験・情報共有しながら開発を押し進める、そういう新たな構図がどんどん主流になっている。

ルワンダの例。日本でいう経済産業省にあたるルワンダ開発機構は、今年はアジアからの投資を倍増させると意気込んでいるのですが、はてこの「アジア」とは一体どの国のことを指すのか聞いてみたところ、答えは中国、インド、マレーシア、タイとのこと。日本は?と聞くと、日本や欧米は(情報やプロセスなどの)要求が高くスピードが遅いので、あまり関心ないんだそう。がーん。

回りを見渡せば、大規模な会議場やホテル建設などを請け負っているのはどれも中国資本。インドからも投資を検討する使節団が毎月ペースで来ているらしい。日欧米の先進国と違って、こういった中進国にとっては、ルワンダのインフラ・労働力のレベルや政治経済の不安定さは自国と同レベル(かそれより低いか…)だから、あまり大きなリスクとみなされず、投資にとっても前向きなわけです。

更に身近なところを見渡すと、そういえばルワンダでよくみかけるインド系の公衆衛生専門家。マラリアとか、HIVエイズとか、母子健康などの保健分野サービスの向上を専門にする人たちのことなのだけど、インドで経験を積んだインド系の若いプロフェッショナルが多い。国は違えど、途上国の現場には似ている問題が多いわけで、きっとインドでの現場経験が評価されるんでしょうね。ちょっと意外。

国際開発もどんどん変わっていくねぇ、と一緒に勉強した仲間同士でこういう話をしていたわけなんだけど、タイミングよく同じようなテーマの調査レポートを仕事で読むことに。アジア開発銀行から発行されたこちらのレポートでは、途上国間の貿易・投資の拡大が焦点。先進国も、その先の最終消費者として途上国の経済開発における大きく貢献しているらしいのだけど、それだけじゃ将来、世界経済から完全においてけぼりにされるよなぁ…と不安になってしまう。先進国も、途上国と一緒に変わっていかないとねぇ。

Friday, April 8, 2011

ルワンダから感じる東日本大震災

東日本大震災からもうすぐ1ヶ月。

阪神大震災の時は私は間違いなく寝ていたけども、今回はルワンダ時間早朝だったので、なんと私は福島にあるリゾート施設、ハワイアンズのウェブサイトを見ていたのでした(だって泳ぎたかったんだもん)。今は震災で施設が一部崩壊、原発の影響もあって訪問者も激減、とのニュースで、とっても残念です。

テレビもない、ラジオもない、という環境で暮らしているので、インターネットで自主的にニュースを検索しないと詳細がつかめない状態。インターネットのニュース(これは正直海外メディアの方が便利)と、ぽろぽろ入ってくる日本の知人からの便りで状況を想像するものの、あまりに情報量が少ないうえに間接的なので、実感が全くわかないのが本当のところ。初めて会うルワンダ人やアメリカの入国管理員のおじさんに「I'm sorry about what happened in Japan」と言われて、むしろ私のほうが答えに困ってしまう。一方で、院時代の知人らが支援金募金先まとめサイトを日英両方で立ち上げたり、私の働く会社でも災害支援への対応を始めたりと、周りが動いていることだけは感じられる。

ちなみにニックは2004年のスマトラ島沖地震のあった数年後、被害の大きかったインドネシアの北部アチェで働いていましたが、あまりに多くの国際援助が短期的に一気に流れ込んだために地元は結果的に余計混乱したと聞いています。募金やボランティアの管理が難しいのはどこも同じこと。支援を管理する方に回れたら良いかと思うけども、ルワンダからじゃ特にできることが思い浮ばない。残念。

ひとつだけ気になるのは、昔長らく文通をしていた宮城県石巻市女川の文通相手。昔は特に有名なところではなかったのに、今では津波被害が最もひどかった被災地の1つになってしまいました。住所と名前以外の連絡先はわからないのだけど、元気だといいな。

Thursday, April 7, 2011

17th ジェノサイド・メモリアル

17年前、1994年の今日はルワンダ大虐殺が始まった日。というわけで、今日は国民の祝日となっていて、ルワンダ中でいろいろな記念式典等が行われています。具体的に一般市民が何をしているのかはよくわからないけど、お店はどこも閉まっているので、朝から街中静まり返っています。

感覚としては日本の終戦記念日に近いかと思うのだけど、なんせたった17年前のことなわけだから、今17歳以上の人全員がものすごく身近に感じているはず。私も今日はおうちでひっそりします。

Monday, April 4, 2011

「ポアロ」の謎

謎の野菜、ポアロ
しばらく前からうちの庭に大量発生していた、庭師さんが「ポアロ」と呼ぶ緑の葉っぱ。ポアロ…と言われて考えつくのは名探偵くらいで、どの野菜のことなんだかさっぱりわからず、緑の見かけから勝手に玉ねぎだろうと思い、地面の下で結球するのをひたすら待っていました。

のに!ある日突然庭師さんの衝撃の発言。「もう食べられるよ。」えっ、でもまだ玉ねぎになってないよと言うと、いや茎を食べるんだよと。なぬ、ではこれはネギだったのかと、急いで収穫して刻んで冷凍庫に。

その直後、イギリス出身の友達がキッチンにやってきて更なる衝撃の発言。「わぁすごい、私リーク大好き。スープにすると美味しいよね。」


というわけで、フランス語の「ポアロ」というのはどうやら玉ねぎでもネギでもなく、リークのことだったようです。ちなみに、リークというのは日本でよくある万能ネギを1.5倍太く長くちょいと平べったくしたような見かけで、ヨーロッパでスープによく使われる一般的な野菜です。日本語だと「ポロ葱」と呼ばれるらしい。ポロ葱、ポアロ葱、ポアロ…うーんそういうことだったのか。

普通のネギほど辛くないので薬味にはむいていないかもしれないけど、火を通せば似たような味になる(と思う)ので、そのうちネギ焼きでも大量に作ろうかと思います。

Saturday, April 2, 2011

デラウェアでひと休み

羽根ペンに興奮する子供1名と大人1名
今回の旅の最終地点はニックの両親のいるデラウェア州はニューキャッスル。日本風に例えれば、かわいらしい町並みが残る地方の古い城下町、といった風情のところ。要はまったりぶらぶらするほかやることがないところ、と言えばその通りなのだけど、忙しい旅の終わりには快適スポット。

結婚式にも指輪&フラワーボーイとして活躍してくれた双子の甥っ子7歳と、その弟3歳と一緒に遊んだり、化学大手のデュポン社の初代工場跡地や一族の豪邸を見に行ったり、税金の計算をしたり、お買い物に走ったり、なにかとやることは絶えず。この間、ずーっと気温はゼロすれすれの残念な天気だったのだけど、久々に暖炉にホットココアでちょっとクリスマスのような気分を味わったのでした。

帰路は26時間。フィラデルフィア→ニューヨーク→アムステルダム→キガリという長期戦なり。はぁ。

Friday, April 1, 2011

ワシントンDCでお花見

ボストンの吹雪を窓の外に見ながら、次は再び飛行機に乗り込んでワシントンDCへ。ここでの目的は親戚の家に置き去りにしていた荷物の回収と、ルワンダビザの更新。いろいろ拠点を行ったりきたりしていると面倒くさいのがこのビザ。免除されている場合以外は基本的に、毎回の外国旅行に必要な旅行許可書のことで、アメリカ人には必要ないルワンダビザでも日本人には必須。というわけで、私は今回も大使館の並ぶ通りをてくてくとルワンダ大使館に通います。

こんな事務的作業の他に、私が今回どうしてもしたかったのがお花見!日本の桜がワシントンDCにたくさんあるのは有名だけれど、一回もまだ咲いているところを見たことがなかった私。今回は1日だけポカポカ春日和に恵まれて、ようやく念願のお花見に!桜祭りは1週間先の予定なのだけど、もう3分咲きを越しているくらいで、とってもきれい!!大理石のいろいろなアメリカ記念碑がよい背景。スーパーで買い込んだベーグルとスモークサーモンとクリームチーズ(←ベーグル以外はルワンダでは超高級品)でひっそりと東京より一足先にお祭り気分。


ジェファーソンメモリアル、さくら色