Monday, January 17, 2011

日曜早朝から手作りチーズ

固まったチーズをすくう
昨日は新鮮な牛乳が買える農場を教えてくれた乳業専門家のロジャーさんのおうちで、チーズ作りパーティーに参加してきました。アメリカのミネソタ州で羊ややぎのミルクから高級チーズやヨーグルトを生産販売していた経験のあるアメリカ人のロジャーさん、フランス人の奥さんも手伝っておいしいものにはとっても目がない。チーズを作りつつ、ホットケーキと目玉焼きとソーセージの豪華ブランチも用意されると聞きつけて、日曜なのに早起きしてでかける。

チーズ作りと聞いて、牛乳をすごいスピードで振ったり混ぜたりするんじゃないかとか想像していた私。現実はそんな刺激的なプロセスじゃ全然なくって、地道にゆっくり牛乳を温めて、冷やして、また温めて、すくって、こして…という、かなり時間のかかるわりには手間のかからないプロセスで、なんだか拍子抜け。しかもすぐ作って今日食べられる!というものでもないらしく、ちょっとがっかり…。

今日作ったのはぱらぱらした粒状のフェタチーズ(きゅうりとトマトののったギリシャ風サラダなんかにのっかっているやつ)、もちもちのモッツアレラチーズ(よくピザのトッピングやパスタの具になっているとろけるチーズ)、と粒胡椒とスモークされたチリペッパーの入ったスパイシーなイタリアンチーズ。それぞれ作り方がちょっとずつ違う。

すくったチーズの水をきる
牛乳はルワンダ文化にはとってもかかせないもの。(日本人にとっての緑茶みたいな感覚だろうか?)みんな牛乳大好き。一方で乳製品となると、あまりなじみがないよう。地元の大手乳業メーカーが唯一大量生産しているのがヨーグルトで、チーズやバター、生クリームとなるとほとんどがケニアやウガンダからの輸入品。国内生産のヨーグルトは大きなパック1つで50円と安いのだけど、チーズやバターは外国人でもないとなかなか買えない価格帯の高級品。

じゃあ輸入しないでルワンダで作れば安くあがるんじゃ?ということで始まったのがムサカ・ファームという地元のチーズ&クリームやさん。モッツアレラからフェタ、リコッタなど各種チーズやレストラン向けに生クリームなどをルワンダで生産販売している。でも、それでもモッツアレラの小さいボール1つで800円くらいするから、安くない。

値段が高くなってしまう理由は、ルワンダ人の牛乳需要が多いのに対して、それに牛乳生産がおいついていないことらしい。チーズやバターには原料の牛乳が大量に必要なのに、この原材料が比較的高いのはかなりの致命傷。もう1つは、ルワンダ人は乳脂肪率の高い牛乳を好むということ。アメリカなんかでは2%の低脂肪乳とか脂肪分ゼロのスキムミルクとかが人気だから、この低脂肪牛乳を加工する際に余った脂肪分からバターやクリームを比較的安く生産できているらしい。これが、ルワンダでは低脂肪牛乳の需要がまるでないので、できない。
モッツアレラのできかけ、あとはこねるだけ

そんなこんなでルワンダでは高級品のチーズ。しばらく寝かせないといけないので味見はまた次回。その日に食べられないことにひどい後悔を覚えた私は(だってこんなに朝早く起きたのに…)、地元チーズメーカーのムサカ・ファーム直営のレストラン・パピルスに夕食に行くことに。モッツアレラとゴーダチーズがたっぷりかかったぱりぱりピザと、インド風な鉄食器に入ったかわいらしい1人前ラザニアを頂きました。おいしくって満足♪

お誘いしてくれたロジャーさんにはいえないけれど、私本当はチーズはあんまり好きじゃない(笑)ワインのおつまみとして家庭にチーズを常備するヨーロッパ人や、即席ラーメン風にマカロニ&チーズを週に1回は必ず食べて育ったアメリカ人とはわけが違う。純和風の家庭に生まれて育ったのでチーズは未だに非日常品扱いです。嫌いじゃないけれど。

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