Wednesday, November 3, 2010

非日常生活の重要性と罪悪感

Photo:Kigali Senera Hotel Website
昨日ジムに入会しました。キガリで一番きれいなホテルKigali Senera Hotelの付属ジム。プールもサウナもマシンもスタジオもついていて、日本の一般的なジムと比べてもかなり優秀な方。お値段も月7000円程度だから日本水準なのだけど、まぁしょうがない。で、どうして入会したかというと、

①ジャクジーがある
うちにもおふろはあるのだけど、一般的に水不足で電気料金の高いこの国でおふろはかなりの贅沢品。いつもはシャワーなのだけど、ジムのジャクジーならいいじゃないという魂胆。きれいなタイル張りのちょっとアラビアンな香り漂うきれいなジャグジーです。

②スタジオクラスが充実している
火曜夜はピラティス、木曜夜と土曜午後にヨガのクラスがあって、これにとっても行きたい。ピラティスのインストラクターは前から良い評判を聞いていたのだけど、このインストラクターは実はニックの会社のアメリカ人の同僚だということが発覚!私もエイサーとか教えたいんですけど、ダメ?(笑)ほかにもエアロやサルサのクラスもあって、スタジオがなかなか充実しているのは+。

③徒歩距離にある
車がないとなかなか移動のしにくいのがこの町なのだけど(すごい坂ばかりだから)、ここの自宅からジムまでなら徒歩賞味20分くらいで行けるから、一人で黙々と運動不足解消する予定。在宅勤務だとどうしても運動不足のどん底に陥りやすいから、簡単に運動しにいけるのはとっても大切!

他にもロッカールームを使うとフレッシュジュースが飲めるとか、ホテルの豪華ブランチが割引になるとかいろいろ特典があるし、友達もみんな通っているから、私も入会!


…といろいろ言い訳してみたけど、こんな豪華なジムなんぞ学生やインターンの時じゃ考えられない贅沢。「値段が高い」と言う意味の贅沢ならまだ良いのだけど、むしろこれは「この国の人口の大半が手の出せない貴重な資源を使っている」という意味での贅沢。すぐそこに水道も電気もひかれてない民家がだぁーっと並んでいるというのに、ひとりジャグジーにぶくぶくされるのは倫理的に良いのだかちょっと疑問。隣のおうちの子供が何時間もかけて毎日水汲みに行って、夜はろうそくの光で勉強しているというのに、自分だけこんな贅沢していていいの?

…と数年前の私だったら考えていたと思う。実際バングラにいた時は、欧米並みの豪華絢爛な衣・食・住生活をする援助ワーカーを見てグロテスクだなと思っていたし、インドにいた時はクーラーも水洗トイレも無いアパートで暮らすのが正しいもんだと思っていた。でも多分、あれは単に私がナイーブだったのと、期限付きの中・短期滞在だったからできたことで、期限特になしの長期滞在の場合は自分が精神的に安定するレベルの豪華さは生活に絶対必要。それがジムのメンバーシップなのか、夕食のスモークサーモンなのか、シャンデリアつきの豪邸なのかは人によると思うんだけど。(生まれ育ちが田園調布じゃなくて良かったね、私)

そもそも格差がとっても見えにくい日本社会で生まれ育って、中の上至上主義が刷り込まれているから、明らかに上の上な生活を営むのに罪悪感を感じるんだろうなぁ。他の国の友達はそんなことなさそうだし。あまりに豪華すぎる生活は良くないと思うけど、地元の仕立て屋さんに家具を発注したりとか、大工さんに家を改修してもらうとか、市場で装飾品を買うとか、賢い消費者になって地元ビジネスにお金を落とす豪華さであれば◎なんでしょうね。でもこれなかなか難しい。例えば昨日入会したジムのホテルはケニア系。まぁノボテルとかマリオットでないだけ、ましか…

2 comments:

  1. そっちでも結局ヨガやってるのね。笑

    「自分の精神が安定するほどの豪華さ」ってなるほどね。
    現地の人と同じ生活水準で生活することがベストではないと思いつつも、でもやっぱり適応できない自分に苛立ってたけど
    生まれ育った環境と文化が違うんだから仕方ないわよね。
    私はトイレとお風呂がきれいな国で生まれ育ってしまったばっかりに、これがきれいじゃないと結構精神的な苦痛を受けます。。
    ま、これは途上国に限らずアメリカもどうかと思ったが。笑

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  2. そうそう、途上国にきて一番日本人女性を悩ませるのは生活の清潔度と食生活なんじゃなかろうか。アメリカで訓練しておいて良かったね、私(笑)

    ヨガどころじゃなくベリーダンスも家で一人で踊っていますからご心配なさらず。

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