Thursday, February 17, 2011

途上国共通のいらいらの種

中国、バングラ、インド、ルワンダ、いろいろ住んでみて&働いてみてやはり思うのは、日常のいらいらの原因はどこも同じだということ。なんといっても、時間やスケジュールに対する責任感が弱い。弱すぎる。

来週屋根の雨漏りを修理しにくると約束した家主が3ヶ月音信不通だったり(←おかげでまだ屋内時々雨天なり)、ぜひすぐにでもうちで働いて欲しいと言ったお役人から次の面談を2ヶ月延期されたり(←おかげでまだ就職活動中)、5分のプレゼンを任されたビジネスマンが45分間しゃべり続けたり(←おかげでニックの上司はカンカン)。「今すぐ要返信」というビジネスメールに返信が1週間以上ない、電気会社に修理依頼の電話をかけたのにその後永久に音沙汰がない、そんなのが日常。


例えば今日のランチ。昨日早朝、仕事の話をしているお役人からメールがあって「今日一緒にランチして話し合いましょう」という。即効どこで何時がいいかメールで返信したものの、午後になっても反応なし。午後1時半になってようやく携帯メールに「やっぱり明日にして」と。じゃあ明日はどこで何時がいいの、と早速メールするものの、また返信なし。そしてようやく今日の12時半になって携帯に「1時15分にカフェで」との連絡が。言われた時間に行ってみると、また携帯に「15分遅れる」と。で、もちろん結局現れたのはそのまた15分後。でもこれも普通。


一番イライラするのは、こういう風に約束がのびのびにされても、それを我慢しないと最終的に必要なものにたどりつかないこと。雨漏りの修理だって、作業自体は大したことはないはずなのに、それにたどり着くまでが一苦労。仕事の例でいえば、なんでもないチームミーティングでも全員が必要な作業を揃えて実のある会議をするには、事前に相当な苦労をする。でもこの苦労なしには、修理もミーティングもそもそも起こらない。いっそ、修理もミーティングも絶対できない!と分かっていれば、いらいらしないですむのに。


一般的に「国際開発」の仕事というと、国連や国際NGOなんかの華やかしい舞台で、ばりばり仕事をこなすイメージがあるけれど(少なくとも昔私はそう思っていた)、実際は180度逆で、ほとんどが日本やアメリカでは毎日誰もがしている基本的なことをコツコツこなす、むちゃくちゃ地味な仕事だと思う。専門分野や程度は違えど、この業界の人はみんな、メールが来たら返信する、質問されたら答える、約束の時間を守る、とかそういう基本的なことを自分で実践しつつ他の人にも実践させる、という仕事をどこかでしている。みんなちょびっとずつイライラしながら・笑

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