Wednesday, May 18, 2011

おとなの社会科見学

いちめん茶畑
先週は、実家は茶畑という生まれも育ちもルワンダのスリランカ人のお友達と一緒に、実家(=だから茶畑)に遊びに行ってきました。コーヒー、鉱物資源に並んでルワンダの主要輸出品の1つであるお茶。標高が高く気候が良いので質が高いらしく、生産されたもののほとんどが主にイギリスなどに輸出されています。で、そのうちのルワンダ最大シェアを誇るお茶メーカーで工場長をしているのが、彼女のお父さんというわけ。

94年のジェノサイドの前からやっている老舗のお茶工場で、内戦の混乱後の物資がないときには、中古のSLエンジンを2台買ってきて、お茶を煎るヒーターにして使っていたそう。今では設備もしっかり整って、(経営者いわく)ルワンダ1の品質を生産しているんだとか。
細かく砕かれて粉状になった茶葉

工場は茶畑の広がる丘のてっぺんにあって、これまた眺めが素晴らしい。360度緑鮮やかなお茶お茶お茶☆ このお茶工場は直接管理している茶畑のほかに、地元の農協とも提携しているので、近辺で個人的に茶畑を経営する農家組合からもお茶の葉を入荷しているんです。てなわけでお茶工場のまわりはびっしり茶畑~。

実はこの茶畑に来るのは私は2度目なのだけど、前回は元旦にきたものだから工場はお休み中。今回は日曜日なのにも関わらず朝8時から工場が稼動していたので、念願の工場見学ができたのでした。社会科見学大好きだから、早起きして、しっかり青い白衣と帽子とマスクを借りてうきうき。

茶葉を乾燥させる機械や砕く機械、じっくり熱で煎る機械、完成したお茶を粒の細かさによってより分ける機械などの間を、説明してくれるおじさんの後についててくてく。ほぼ全工程機械化されていて、想像していたほど手作業は必要ないようでした。
お茶の葉が紅茶になるまで

一通り説明を聞いた後、もちろん最後には「カッピング」と呼ばれるお楽しみの試飲会~!飲んでも良いのだけど、プロはワインのように空気と一緒に吸い込んで、口の中でくちゅくちゅして味わって吐き出します。でも朝だったし、カフェイン飲みたかったし、お茶好きだから私は全部のんでしまった(笑)

紅茶と緑茶の両方を生産しているこの会社。それぞれ、日本の緑茶のような茎っぽいものから、顆粒状、粉状まで、いろいろな茶葉の状態が試飲できたのだけど、どれも色も味も大分違ってびっくり。粒が大きいほど味も色もうすくなるみたい。さらさらの粉状のものは苦いくらい濃かった。でも香りもすごく良くて、どれもまろやか♪

「カッピング」という試飲セット
でも残念なことにこのルワンダ産のお茶、小売されているのはルワンダ国内のみ。海外に出荷されている分は、他の国から来る質の低い安いお茶やフルーツの香料などとまぜられて、大手飲料メーカー(リプトンとか)のティーバッグに加工されます。だから日本でも、知らないうちにルワンダ産のお茶が入った紅茶を飲んでいるかも???

純ルワンダ産のおいしい紅茶・緑茶が是非飲みたいと言う方は私までご一報を。










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