Saturday, May 21, 2011

お茶・コーヒーは東アフリカ経済の肝?

先週お茶畑にいて思ったこと。お茶やコーヒーが国の主要輸出品目になっている国って、途上国にどれだけあるのだろう。

大学院の同級生の中でも、卒業後自分の国に帰ってコーヒー組合の運営に携わる南米コロンビア人がそういえばいた。やっぱり国の主要輸出品になっている産業やものは、その収益が高ければそれだけ国の経済に直結するわけだから、きっとかなり重要なポストだったんだろうなぁとぼんやり思う。それにお茶・コーヒーは途上国人口の多くが携わる第1次産業なわけで、そこで価格や生産性が上がったり下がったりすれば、かなり多くの家計(しかも最貧層)が直に影響をうけるはず。たかが飲み物のお茶・コーヒー…と思っても、実はよく考えたらマクロな国の経済発展にも、ミクロな家計の貧困削減にもかなり密接に関わっている。そりゃあきっと大事な仕事を任されたんだ彼は。

気になるから早速調べてみました(米国国務省HPより)、お茶・コーヒーが国の輸出品トップ3に入ってる途上国。そりゃもちろんアジアで調べたら、インド(だってダージリンティーとか有名)もスリランカ(セイロンティーも知ってるでしょ)もインドネシア(スマトラ産コーヒーならスタバでいつでも飲める)でもひっかかってくるだろうと思ったので、アジアは除外。

そしたらちょっと意外な結果。お茶・コーヒーが主要輸出品トップ3に入っている国は、アフリカで10カ国、南米ではコロンビア1国しかないようでした。案外少なくてびっくり!でもアフリカの茶・コーヒー産出国を並べてよぉぉく見ると、共通点が1つ。ほとんどみんな東アフリカの国だということ。例外は、カカオ豆で有名な西アフリカのコートジボアールとトーゴ(どちらもコーヒー輸出国)。残り8カ国はみんな、アフリカの右下半分にある。

もちろん、東アフリカの国でもモザンビークやジンバブエのように鉱物資源が取れる国はそれが主要輸出品になっていて、茶・コーヒーはランキングに入らないのだけど、それでも東アフリカの大多数がお茶・コーヒー輸出国だったというのはちょっと驚きの事実。




日本ではまだエチオピアのコーヒーくらいしか知られていないけど、これがもっと知られるようになって、日本にも大量に出荷されるようにでもなったら、東アフリカのマクロ経済や多くの低所得家庭にもかなり影響あるんじゃないかしら?

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